テントのブログ

漫画家デビューを目指す道のりや、自作のゲーム音楽など創作活動全般について綴ります。また雑記なども書きます。

【持ち込みレポ015】 DAYS NEO REAL★NIGHTに行きました

講談社さんが主催するDAYS NEO REAL★NIGHTのレポです。

 

直接持ち込みだと自分が時間を取って頂いているという緊張感があるのですが、今回はイベントなので、楽しませて頂きました。

 

月刊少年マガジン

・週刊ヤングマガジン

少年ガンガン

月刊アフタヌーン

週刊少年マガジン

ガンガンJOKER

 

に持ち込みさせて頂きました。

 

コミティアの出張編集部と要領は同じですが、2時間半でこんなに回れるとは、回転の早さに驚きです。

 

編集者さん個人個人によって感性が異なり、さらに言うと相性やタイミングの問題もあり、一概にこうという法則性を導き出すことは恐らく不可能です。

 

ただ、4点の気づきがありました。

 

1.  重要なのはバランス感覚

 

今回、「リアルすぎる」「ハッピーエンドな方が」というご意見を多数頂きました。前作の「ご都合主義すぎる」というご意見を踏まえてリアルな方向に振り、最後も暗くならないように気を付けつつ現実的なオチにしたのですが、リアルな方向に振り「すぎた」ようです。

 

重要なのはバランス感覚で、どちらかが正しいということではないということ。言語化が難しいのは自分の至らなさが原因のような気もしますが、例えるなら自転車に乗る時の平衡感覚が重要で、とにかく練習して曖昧な感覚を掴むしかないです。

 

編集者さんのご意見はものすごく曖昧です。ただ共通しているのは「加減」の話だということで、とにかく漫画を描いて持ち込みして、バランス感覚を身に付けるしかありません。数をこなすしかないというのは体育会系っぽいですが、自転車の例えで言うと、あの平衡感覚をマニュアル化できますかといったら、かなり難しいです。

 

勿論、編集者さんとの相性や気分等のタイミングもありますので、名刺をもらえる可能性もあります。ただ、そうなったとしても、その先もあまり0か1かの感覚に頼らない方が良いかなと思いました。

 

2. 読みやすさが重要

 

書き手としては漫画を真剣に読んで欲しいのはやまやまなのですが、自分が読み手の場合、ぶっちゃけ時間つぶしに読むことが多いです。ということは、面白いかどうかというより、読みやすさが重要ということ。読みやすければ最後まで読んでもらえます。最後まで読んだ上で、初めて読後感が得られるわけです。読みやすくするためには、コマ割りやめくりの演出等への工夫が重要です。この辺は普通にテクニックの話で、編集者さんが教えてくれることもありました。

 

3. 編集者は最初の読者

 

これはよく言われることなんですが、厳密に言うと「一般的な読者」という意味合いではないです。自分を含め「一般的な読者」はちゃんと読みませんし、分析力や講評での言語化能力も経験値が少ないです。編集者さんのキャリアによって講評の質がある程度比例的に上がるようにも思います。見た目年齢が30~40代以上の方だと的を得た講評をしてもらえることが多いです。(それっぽい講評をするための経験値が高いということも有り得るのですが…苦笑)

 

4. コミュ力(積極性)必須

 

コミュ力というと語弊がある気もするのですが、処世術や人当たりの良さとはちょっと違います。対面持ち込みを重ねると、言葉として何を言ったかではなく、「声のトーン」「声の圧」「間」「表情」への気配りがものすごく鍛えられていることに気づきます。

 

「これはこういう意味合いでしょうか」「こういうことですか」と聞き出す積極性も必要だと感じました。「いや、そうじゃないです」「そうそう、そういうことです」という返事が返ってくることもよくあります。

 

持ち込みの方法としてはウェブ持ち込みも一般的になっており、編集者さんが見るのは結局は作品なので、ウェブ持ち込みのほうが効率的なのですが、今後のことを考えると、編集者さんとのやり取りを訓練する場として、対面持ち込みの回数を重ねるのも良いかと思います。普段から人と接する機会が多く、経験値が高いのであれば、ウェブ持ち込みで良いんですが、私は人と接する機会があまり多くないので…

 

気づきとしては以上となりますが、今回の自分の作品については、

 

・ネームは1から書き直す

・最後はハッピーエンド「寄り」にする

 

ということまで決めました。ネームを書き直すことに抵抗があるのは、今回のイベント用にやや凝ったネームを書いてしまい、「勿体ない」という気持ちがあるからです。今回は持ち込み用のネームだったのでそれでも良いのですが、過去に1日で16ページのネームを書いたこともありますし、凝らなければさほど日数は掛からないこともわかっています。

 

今回「リアルな感じで良い」的な感想を頂いたこともあるっちゃあるのですが、多数派の感想は「気持ち良く読み終えたい」というものでした。編集者さんというか読者がどう思うかにスポットを当てると流動的になってしまうので、そうなると書き手がコンセプトを固められているかということになってきます。「リアルな感じで書きたい」「気持ち良く思わせたくない」というコンセプトがあったといえばあったので成功したっちゃ成功したのですが、コンセプトに「?」が付き始めている段階です。王道的にハッピーエンド「寄り」にしようかなと思います。

 

最後に、「完成させること」が根本的に重要だと思います。完成させないと読んでもらえません。やる気が出ないとか眠いとかでスケジュールが狂うことを想定して、余裕を持ってスケジュールをざっくり立てようと思います。