テントのブログ

漫画家デビューを目指す道のりや、自作のゲーム音楽など創作活動全般について綴ります。また雑記なども書きます。

【持ち込みレポ020】講談社さん5誌に持ち込みしました

今日は講談社さんの5誌に持ち込みしました。同じビルだから、いくら持ち込みしても疲れないだろうと思ったのですが、さすがに5誌は疲れました…自分の今の限界がわかりました。

 

今までと比べて、講談社さんが急に厳しくなったように感じました。自分自身が変化したのでそう感じたのかも知れませんが、編集者さんが私の様子を見て講評のしかたを変えているためではないかな?とも思います。

 

月刊少年マガジンさん

テントという名前で呼んでくださり、Xのとあるスペースでスピーカーリクエストして参加させて頂いた時のことを覚えて下さっていました。

 

以前の作品と比べて楽しめず、予想の範囲を最後まで超えなかった。ゲーム音楽の漫画にこだわるならば、プロフェッショナルな話をした方が良い。ゲーム音楽の漫画を描きたいという猛烈な思いがあるなら、「NEW GAME!」のように、ゲーム音楽の制作現場はこうなんだよ、と描くのが良いとのこと。「私はゲーム会社勤務経験がないので、あれば描けるんだけどなぁと思うんですが」と言ったら、「それであれば、取材をした方が良いと思います」とのこと。


キャラ絵やデッサン力は以前よりは上がっていて、ここまで来たら、線の引き方の練習というより、漫画を描く練習をした方が良い。

 

月マガ新人賞にあわせて3ヶ月に1回描いているのですが、連載だと月1なので、このペースでは足りないんじゃないでしょうか?と聞いてみたら、それで十分じゃないでしょうか?連載だとアシスタントを付けるので、と。

 

週刊少年マガジンさん

ハウツー感やゲーム音楽感を出した方が良い。ゲーム音楽じゃなきゃいけない後付けが
弱いので、オタクに刺さる知識をもっと出す。今作はサスペンス感があるぶん、読み味がバラバラになってしまっている。ゲーム音楽ネタでなくても良いのであれば、ゲーム音楽から外れていくと良いとのことでしたが、「私はプロではないんですが、プロより詳しいところもあるので、ゲーム音楽じゃないとこのジャンルを選んだ意味がなくなってしまう」と言いました。

 

もっと画力は必要で、少なくともマガジンで漫画作りましょうというレベルではない。もっともっと練習しないと。きれいな線を描くというよりは、読者が好きそうな線を研究して描くと良いとのご意見を頂きました。

月刊アフタヌーンさん

警察って本当にこういうことを言うのか、細かい所のリアルさが足りない。青年誌はリアルさが求められるので、取材をするなりする必要がある。

主人公が何をしたっていうのが薄い。主人公が活躍するパートが物語の長さに対して少なすぎる。主人公の活躍に一番ページを割く。主人公のアップの前にヒロインのアップが来てしまっているので、主人公を目立たせる。

 

絵はイラストっぽい絵になってしまっているので、動く絵というのを練習する。立ち絵もデッサンが狂っているレベル。自分だけだと描き慣れている絵が多くなるので、連載作品を模写した方が良い。

 

頭の中だけで描く話には限界があるから、インタビューを読んだり取材した方が良いとのことで、「私のような持ち込みをするレベルの人間でも一般的に取材はするものなんですか?」と聞いたところ、場合によって必要で、取材の仕方としては、「こういう話を書きたくて、ここを知りたいからインタビューする」「どこが分からないのか、周辺をさらっていって分からないところを聞く」というアプローチが良いとのアドバイスを頂きました。

 

・週刊ヤングマガジンさん

好きなゲーム音楽を一作にまとめており、こういうのが好きで詳しいなというのが伝わってくる。

 

振りがかなり足りず、全体的にリアリティが少なすぎる。高校生が一般的に一人暮らしをするだろうか、被害者が分からないままでストーカー事件は存在しないのでは、と。確かに…

 

週刊モーニングさん

まず一作描き上げたことを褒めてくださいましたが、4作目でこれだとかなり危機感を持った方が良いとのこと。漫然と描くのは漫画に対してとても勿体ない。漫然と描いていると、これから5~6本描いても上手くならない。上手くなっていく人というのは、描きたいものを伝えるために努力している。もっと苦労しろということかというと、そういうことなのです。1000枚完成原稿を描いたらプロの域に達せると言われているそうです。

 

厳しい世界なのは薄々わかっているので受け止められましたが、思っていたよりかなり厳しく、少し泣きそうになったのを堪えました。

 

「せこいですが、1ページあたりの完成度を上げるために40ページのネームを30ページに切り詰めて描く、というのは良いでしょうか?」と聞いたら、「いえ、話についても生産性が必要です」と手厳しいご意見でした。

 

こうやって持ち込みに行かれているのはすごいと思いますと言って頂き、励みになりました。

 

しかし、以前ジャンプスクエアの編集者さんに言われたように「血が滲むような努力」をしているつもりでしたが、こんな程度じゃないんだ、とわかってしまい、途方に暮れています。

 

新人賞に応募させて頂いている月マガさんの編集者さんにテントという名前やゲーム音楽ネタにこだわっていることを知って頂けていたのは嬉しく、ガンガン活動している甲斐がありました。「ここまで来たら」というワードが出たのも嬉しいですが、もう後に引くには勿体ないところまで片足を突っ込んでいるということだと思います。