テントのブログ

漫画家デビューを目指す道のりや、自作のゲーム音楽など創作活動全般について綴ります。また雑記なども書きます。

【ゲーム音楽語り019】NINTENDO64音源の特殊な仕様について

先日購入した「ゲーム音楽史」を読んで、当ブログのGBA音源についての内容に間違いがあったことに気づきました。

 

訂正する機会はないものかと思っていたのですが、NINTENDO64音源について語るついでに訂正することにします。

 

GBA音源のPCM音源はアナログPCMではなく、デジタルPCMのようです。PCM音源を2パート内蔵していて、ソフトウェアで楽曲データを合成しているそうです。当ブログの内容に誤りがあり、誠に申し訳ございませんでした。GBA音源の記事も修正しておきます。

 

NINTENDO64も、PCM音源を1パート内蔵しており、CPUを使ってソフトウェアが楽曲データを合成していたそうです。グラフィック処理をするCPUを使って楽曲データを合成していたため、描画処理の負荷に応じて合成できる楽曲のパート数が変わり、だいたい20パートくらいで構成されているタイトルが多かった、とのことでした。知ったかぶりで申し訳ないのですが、N64の音が少しザラザラしているのはこの特殊な仕様のせいかな?と思います。

 

N64で唯一作曲ができるソフトが「デザエモン3D」。デザエモン3Dの作曲ツールはなかなか優れもので、メインパート4トラック+ベース1トラック+コード3トラック+ドラム1トラックで、だいたい9音くらいの楽曲を作ることができます。ドラムは異なる音色を同時に鳴らせるので、最大で10音ちょっとまで同時に鳴らせるため、充分かと思います。音の強弱を付けたりパンを振ることもでき、音色も一般的なものはだいたい揃っているため、「NINTENDO64っぽい曲」を作ることは十分可能です。

 

容量の問題か、8曲までしか作れないのが玉に瑕ですが、9番~24番が空き番号となっており、デザエモンDDが無事発売されていたら、恐らく曲数も拡張されるはずだったと思われます。

 

拙作のNINTENDO64音源の曲を紹介させていただきます。

 

youtu.be

「天変に晒されて」

 

タクティクスオウガの「AVILLA HENYA」のような、オーケストラ調なのにデジタルな感じがする曲を目指して作りました。

 

youtu.be

「船が見える港」

N64を代表するタイトルは何だろうと思い返し、ワンダープロジェクトJ2のような底抜けに明るい曲を目指して作りました。