今回は、ファミコン音源で再現可能な楽器について書いていきます。あくまでも個人的な感覚になります。
・トランペット
立ち上がりが少し遅いデューティー比12.5%の矩形波。渋い音なのでトランペットにぴったりです。
・サックス
立ち上がりが少し遅いデューティー比25%の矩形波。12.5%よりも少しだけ丸い音です。
・バイオリン、アコーディオン
立ち上がりが少し遅いデューティー比50%の矩形波。細かいフレーズを演奏させるとそれっぽくなります。
・ハープ
三角波のほうが近いのですが、音の強弱を付けられないので、減衰するデューティー比50%の矩形波を使って音の強弱を付けたほうがハープっぽくなります。
・フルート
三角波の高音。かなりポピュラーな使い方です。
・ベース
三角波を使うのが一般的ですが、スラップベース風にしたい場合、デューティー比12.5%の矩形波を使うとそれっぽくなります。
・ホルン
デューティー比25%の矩形波もしくは三角波。どちらもちょっと苦しいですが、ホルンっぽいフレーズを鳴らせばそれっぽくなります。
・ピアノ
デューティー比50%から25%に時間変化させ、高音で鳴らすとピアノっぽく聴こえます。
・尺八
デューティー比25%から50%に時間変化させると、尺八っぽくなります。
・三味線
減衰するデューティー比12.5%の矩形波。ちょっと苦しいですが、フレーズが三味線っぽければ、何とか三味線に聴こえなくもないです。
・ギター
減衰するデューティー比25%の矩形波。12.5%の矩形波を織り交ぜると、音の強弱によって音の感じが変わるところまで再現することもできます。
減衰するデューティー比12.5%の矩形波。渋い音なので、フレーズがそれっぽければそれなりに聴こえます。
チップチューンはかくあるべきというものはないですが、自分は「限られた制約の中でいかに生楽器に近づけるか」に挑戦した作品が好きです。ただ、ファミコン音源で楽器を再現するというのはかなり苦しく、チップチューンを聴き慣れている人でないと「そんなに似てるかな?」と思ってしまうことも多々ありそうですね。