テントのブログ

漫画家デビューを目指す道のりや、自作のゲーム音楽など創作活動全般について綴ります。また雑記なども書きます。

【持ち込みレポ038】ゲッサンさん、サンデーさん、スピリッツさんに持ち込みました

ゲッサンさん

前回より改善されてる感じで良かったです。前回言ったことができてます。女の子にモテたいという動機は、形としては正しい。論理的に音楽を説明してるのも良いです。


惜しいのは、わかるんですけど、ゲーム音楽ってすげえなってところまでいってない。入りとして良いんですけど、そこをもっと盛り上げたい。ゲーム音楽ってこんなにすげえんだ、というのを全部台詞でやってしまってるので、盛り上げて。ちょっとまだローテンションで終わってしまってます。熱くなのか、何がしかの感情を想起させると良いです。


画力は、更なる向上を目指してください。背景も含めて、手を抜かずに描けるようになると良いと思います。


現実的な話になりますが、40代だと、少年誌は不可能ではありませんが、かなり限られます。着実にレベルアップしてるのでもったいねえなとは思うんですけど、少年誌、ゲッサンは厳しい。連載にたどり着けるイメージは湧かないです。年齢層が上めの雑誌に持ち込みされる方が良いと思います。この年代だと新人賞→読み切り→連載というルートが取りづらいので、その点を頭に入れた方がいいです。


ゲーム音楽の漫画はまだないっすよね。ネタとしては本当にありだなという気がします。音楽を使った漫画を単純に読み込んだ方がいいです。東京トイボックスみたいに、ゲーム音楽業界を語るとか。

 

週刊少年サンデーさん
ゲーム音楽という題材の斬新さはありました。もう一つ良かったのは、ヒロインと主人公の二人で完結している点です。読み切りは二人で完結させるものですが、たくさんキャラを出してしまいがちなので、たくさんキャラを出すよりは絞った方がいいです。コマ割りとかも大きくて、一個一個の台詞がコンパクトでそこらへんの読みづらさはなかったです。

気になった点は、漫画というメディアは音が出ないので、どうしても専門的な知識が必要になってしまいます。漫画を研究して、音が聴こえるように演出として発明して欲しいです。例えば、ブルージャイアントは、音や音圧を徹底的な背景の描き込みで表現しています。演出で、漫画というメディアの弱点はリカバリーできるかなと思います。

 

背景については、一朝一夕でどうこうできるものでもないのですが、妥協せずに最後まで描き込むのが一つアドバイスです。

 

もう一点気になったところは、「ゲーム音楽を作りたい」と「モテたい」の2軸になってしまっているので、どっちに絞るか、取捨選択の余地はあったかも知れません。

 

ビッグコミックスピリッツさん

すごく読みやすくて、話も分かりやすかったです。ゲーム音楽の作り方も丁寧に説明していて、話すの上手そうだなと思いました。教え方が上手いというか。作曲がタピオカになったことで、わかんなくても良いとなった時に読めました。


男女の物語も丁寧に進められています。ツッコミがけっこう適切だなと思いました。「ハオいって何だ」とか、常識ラインが自分の中にある。こういうのがあるからタピオカという外しも分かります。

 

もっとこうした方が良かった点としては、言葉で説明しない部分を見たかったです。何を「気持ち悪い」と感じたのか。「気持ち悪いけど嬉しい」という相反する感情の表情を見たかったです。表情で嫌そうな感情を見せれば伏線になるので。

 

やや音楽の情報感が強いです。入門書まではいかないですけど、「マンガでわかる」くらいの。例えみたいなのをもっと入れていくと良いです。距離を見せるとか工夫はしてるんですが、もっと。例えば、ドラムパターンを飛び石や雨で表現するとか。そうすれば、情報を入れてる感じは少なくなると思います。もっと教え方を上手くすることができる。楽譜が読めなくても歩いたことある人や雨を見たことある人はいると思うので。


キャラクターは、もっと立っていた方がいいです。岡山は変な髪型で立ってます。片喰はベーシックなデザインなので、もうちょっと。

 

Q. 青年誌はリアルな絵柄の方が良いんですか?
A. リアルじゃない連載作品もあるので、この絵柄でも射程としては全然あるかなと思います。リアルな絵じゃない方がリアルじゃないことが起きても大丈夫で、こうしたちょっと笑える話だと特に。

 

Q. 背景の描き込みはどうでしたか?

A. 白いなとは思いました。

 

Q. ページ数は長くなかったですか?
A. 長くなるほど推進力が必要です。ギャグやコメディは長いと難しいです。コメディなら20~30ページに収まる感じがいいです。漫画のテンポ感はお笑いと近いと思うんですが、漫画もそれぞれテンポ感があると思うので。ベンチの場面でやや失速しているように感じました。

 

今日は小学館さん3誌とも割と好評でした。40代で漫画家志望というのは、少年誌だと「不可能ではないがかなり限られる」ということを具体的に教えてもらえたのが何よりの収穫でした。少年誌も持ち込みは続けるかも知れませんが、少年誌ではない媒体を狙うことにしようと思います。

 

【持ち込みレポ037】ジャンプさん3誌に持ち込み&「ゲーム音楽が手放せない」Kindle版発売のお知らせ

今日は集英社さんに行きました。

 

週刊少年ジャンプさん

読みやすかったです。画力はもっと頑張らないとジャンプでは厳しいです。引き続き絵の練習をしてください。


ヒロインと主人公のキャラはできてるんですが、キャラクターを付けて満足しちゃってる感じでした。リアクションや台詞回しがそのキャラらしくない時があります。主人公については、キモいけどかっこいいとか、かっこよく見えてくるほうがいいです。

細かいことを言うと、リーゼントファイターの説明が足りなくて、頭を使わないとストリートファイターだとわかりにくかったです。

 

主人公がヒロインに惹かれる動機が、女の子ってだけで好きになったようになってしまっているので、例えば、今まで女の子と出会わなかったから天使に見えたとか、女の子との出会いを丁寧に描きましょう。

 

・ジャンプ+さん

わかりやすい話でした。画力については、引き続き絵の練習をしてください。

 

山岡のここがかっこいいと思えない状態で、オタクの嫌なところが出ちゃってる感じです。ヒロインも、オタクにとって都合のいい女の子で、山岡を助けてくれていい子だなと思えなかったです。次回作では、キャラに対してここを意識してください。

背景がトーンを貼って終わりになっていて、描き込みが足りなく感じました。プロはトーンの上に描き込んだりしてるので、模写して練習してください。

ジャンプスクエアさん
前回は話が2軸になってましたが、今回は最後までゲーム音楽に持って行って、そこはすごい良かったなと思います。


ゲーム音楽はニッチなテーマだと思うので、どういう風にマスに向けて伝えていくのかが重要です。今回は格ゲーの曲になって、更にニッチになってる印象です。

けっこう気持ち悪い感じの主人公で、主人公と読者が離れてしまうので、主人公の好感度を意識して欲しいです。性格が悪い主人公もいるんですが、そういう主人公はそれ以外のところで芯が通っていたりするので。前回の方が主人公の好感度は高かったかなと思います。

 

音楽ネタはハードルが高いので、漫画の基礎力を上げるために題材を変えて、シンプルなお話にすると良いと思います。もしゲーム音楽を題材にするのであれば、オリンピックで演奏された有名なところで、ドラクエとかモンハンとか。

主人公とヒロインの絡みが不自然に感じました。ゲーセンで対戦した後にゲーム音楽を作らない?となるのはちょっと飛躍してるかなと思います。どっちかというと音楽を先に持ってくる必要があって、音楽を聴いている所にゲーム音楽をかけて、「こんな音楽聴いたことない」という会話からゲーム音楽につなげるとか。


ストーリーは一本にすると良いです。前回よりは良いですが、まだまだ一本道にできるかなと思います。例えば、架空のコンテストに応募するとか。


絵に関しては、背景がけっこう白いなと思いました。背景は物語の世界観を保つ役割を持っているので、画面作りにこだわると良いです。

3か月に1本というペース自体は良いです。漫画ってやっていけば必ずうまくなるので。

 

今作の主人公は自分とかなり近くしたので、好感度が低いと言われてしまうと内心傷つきます…。某所で、キャラクターとの距離感が難しいと悩んでいる作家さんのお話を聞きましたが、こういうことか、と思いました。前作では、今作よりはかっこいい主人公を描けていたので、加減を掴む必要があるのかなと。

 

ゲーム音楽という題材へのこだわりを捨てて別の題材にしても良いんですが、せっかくゲーム音楽漫画に興味を持ってくださっている編集者さんからどういう評価を受けるかが不安です。しかし、音楽ネタ自体が漫画ではハードルが高く、ゲーム音楽というより打ち込み系の音楽漫画も前例がないようで、少々悩んでおります。

 

自分は大半のゲーム機の音源でオリジナル曲を作れるので、それなりに詳しいつもりですが、ゲーム会社勤務経験がないため、自分なんかがゲーム音楽漫画を描いて良いのかという念もあります。しかし、漫画はけっこうアバウトなところもあるかも知れないのと、フルスイングで描ける題材が良いので、出来れば引き続きこの路線でいきたいです。

 

話は変わりますが、2022年の冬コミで頒布した「ゲーム音楽が手放せない」のKindle版の審査が無事通って、販売開始しましたので告知させて頂きます。

 

www.amazon.co.jp

 

CD「ゲーム機が手放せない」に収録した全13機種のゲーム機、

 

ファミコン

ゲームボーイ

PCエンジン

メガドライブ

スーファミ

・プレステ

・サターン

PC-FX

ネオジオポケット

ワンダースワン

ゲームボーイアドバンス

ニンテンドーDS

・スイッチ

 

サウンド仕様について、嘘じゃない範囲でゆるく語った4コマ漫画です。

 

QRコードを読み取ると、U(遊)のボイス(CV: 丸ころ様)付きで楽しめます。

 

宜しければ、ぜひ読んでください。

【持ち込みレポ036】きららフォワードさん、コミックトレイルさんに持ち込みに行きました

芳文社さんの2誌の持ち込みレポです。

 

・きららフォワードさん

今回のが一番良かったです。題材の魅力、キャラの魅力が伝わってきました。漫画的なエンタメとして良く描けています。


ゲーム音楽を作っている時の気づきがけっこう省略されていて、教える描写が足りてませんでした。気づきの過程が省かれすぎてて、そこが丁寧に描けると面白くなるんじゃないかと思います。


モテるためのイメチェンは面白かったんですけど、途中から題材がズレてしまったので、もっとすっきりさせても良かったんじゃないかと思います。


背景はもっと増やして、ペン入れの練習を引き続き頑張ってください。練習されてるのは感じるので、引き続き頑張って頂ければと思います。


キャラは伝わってきました。でも、片喰が何でゲーム音楽をやってるのか、何で山岡に話しかけたのかが説明不足に感じました。


今後もゲーム音楽の漫画を描いていくんですか?
→この題材でデビューしたいのもありますが、今のところ他にハマれる題材が見つかっていないのと、描いていてテンションが上がる題材が良いので、この題材で描いていこうかなと思います。

 

・コミックトレイルさん

山岡のキャラが徹底されていて、不自然に成長しなくて、終始山岡らしさが残っていて、そこが徹底されていました。山岡岡山という紛らわしい名前で、クスッとするシーンもありました。片喰さんはオタクに優しいギャルというキャラになってました。

 

のめり込んでいく気持ちの熱さから入った方がいいです。例えば、スポーツ漫画はジャンルを知らない人に読ませる必要があります。ゲーム音楽がどのくらい魅力的なのか、
何度も立ち上がるような熱さみたいなものがあれば、夢中になれる導線を引けると思います。

 

片喰が山岡から離れていくくだりで、ここの言葉だけが引っ掛かってドキッとした理由があると良かったです。トラウマを刺激されたとか。山岡が自分を変えるパートは、ゲーム音楽を作って絶対振り向かせるぞという流れがあると良かったかなと思います。

 

モテない男が自己改革しようというテーマで、これはこれで面白くなりそうだなと思いました。

 

ゲーム音楽ってループするところがゲーム音楽ならではなんですね。ループを活かして何かできないか、それをやれば何でゲーム音楽を取り扱っているかが分かると思います。

 

Q. キャラクターは大丈夫でしたか?
A. 一貫性はすごくあったんですが、個人的な願望を言うと、主人公がかっこ良くなるほうが良いです。物語に何で惹かれて読めるかというとキャラクターで、このキャラがどうなっていくのかな、関係性がどうなっていくのかな、というところだと思うので。正直この二人に結ばれて欲しいと思えないので、少しでもその片鱗が見えれば。

 

今作は前作より良くなっているようで、そこは安心しました。ただ、大幅に成長できたかというと微妙な感じがしており、次回作こそ決めるつもりで、もっと焦ってみようかと思います。

【持ち込みレポ035】WEBコミックガンマさんに行きました

竹書房WEBコミックガンマさんに行きました。

 

絵柄についてはもっともっと頑張って頂きたいです。リアルな感じを意識して、リアル寄りの絵柄に寄せてください。人のモデルを描くぐらいのつもりで、そこに自分の絵を落とし込むと良いです。極端に変えていっても良いのかなと思います。


山岡岡山は、キャラ自体は嫌いじゃないんですが、スケベなところが原動力で、シティーハンターみたいにちょっと前の感じがします。陰キャなのに行動力があって、見た目と性格がちょっと一致してないかなと思いました。


出会い方としてはいいのかなと思うんですけど、一気にこんなに距離が詰まるかなというのが気になりました。片喰が負かした相手を名簿に刻む目的を説明すると良いです。例えば、優越感で、とか。今の性格だと何でそんなことをやってるのかわからないです。個性は出せているのかなと思います。「キモッ」というのは話のポイントとして入れても良いです。

 

山岡がもっとイケメンに変身するんだったらいいかなと思ったんですけど。ラブコメであれば、変わった男に少しドキッとした方が進みやすさはあるかなと思います。リアリティもですが、読者が望んでいるフィクションとのバランスが大事で、髪切ったらめちゃくちゃイケメンだったとか。

今回も具体的な指示を頂いたので、頑張ります。絵はかなり、ストーリーもまだまだ頑張らないといけません。絵柄はリアルに変えるつもりです。

 

山岡と片喰はけっこうパンチの効いたキャラだと思いますが、そのパンチ自体にお咎めがなかったのはWEBコミックガンマさんらしいと思いました。

【持ち込みレポ034】月マガさん、週マガさんに持ち込みに行きました

講談社さんへの持ち込みレポです。

 

月刊少年マガジンさん

緊張のあまり涙声になってしまい、鼻水も止まらず、顔中ぐしょぐしょにしながら講評を伺いました。

 

ゲーム音楽と恋愛の共通点が見えませんでした。ゲーム音楽じゃなくてもいいお話です。ゲーム音楽について書きたいのか、恋愛について書きたいのかが分裂してしまっていました。


ネット知識でモテようとするところは面白かったです。ただ、この二人を応援したいと思わなかったです。女の子が主人公に気持ち悪いと言い続けるだけで、主人公の独り善がりになってしまっていました。

ゲーム音楽ってこんなに楽しいんだ、というゲーム音楽の魅力を出した方がいいです。このお話だと、自分がゲーム音楽を作りたいとは思わないです。

 

Q. キャラが立ってましたか?


A. 女の子の魅力を感じなかったです。なぜゲーム音楽にここまで魅了されているかもわからなかったです。主人公のほうはキャラがしっかり作れてました。

 

Q. 漫画を楽しく描くために、自分は好きなゲーム音楽を聴いてるんですが、どうでしょうか?作業通話しながら描く人もいて、人と話した方が良いのかなとも思うんですが。

 

A. やり方は人それぞれなのでそれで良いと思います。音楽を聴きながらの人もいれば、作業通話の人もいます。

 

週刊少年マガジンさん

ネームはすごいお上手だなと思いました。読みやすいです。絵は発展途上ですが、このまま描いていけば上手くなると思います。

 

この物語の目的が、モテたいのか、ゲーム音楽を作りたいのか、どっちが先にあるのか絞った方が良いです。キャラの感情ベースじゃなくて物語ベースになっていて、感情と言動がリアリティを失ってしまっていました。

 

知識欲をくすぐられるような内容でした。ゲーム音楽に振り切っちゃった方がわかりやすいです。後はゲーム音楽に詳しくない人も、ゲーム音楽って何が凄いのかが伝わると良いです。

 

モテたいとゲーム音楽がどっちも中途半端で、ゲーム音楽が女の子にモテるための道具になってしまっていて、ゲーム音楽に対してちょっと失礼にも感じてしまいました。物語の構成で課題があるのかなと感じました。ゲーム音楽に主人公が魅せられて、読者がやるぞ、という気持ちになれば良いです。

 

フキダシの位置など、ネームのうまさは自信を持っていいです。絵もどんどん描いていけば伸びると思いますので。

 

Q.キャラが立ってましたか?
山岡岡山は立っていて面白かったですが、好感度が高いかというと、スト6で仲良くなった人に迷わずアタックしているので、ちょっと危うい人になってしまっていました。女の子は好感度が高いキャラとして描けています。

 

講談社さんは他社さんと比べてもかなり率直な意見をくれると思っており、その上で主人公のキャラクター性とネームの読みやすさについてお褒めの言葉を頂けたのが嬉しかったです。特に、キャラクターについては今回頑張ったので。

 

ゲーム音楽漫画を描き始めて5作目なのに、未だにこんなことを言っている自分はダメだなと思うんですが、ゲーム音楽のどこに自分は魅了されているのか、何が凄いのか、漠然とわかってはいるものの、上手く伝えられるように詰めていないのが課題だと思いました。次回作を描き始めるまでに、まとめておこうと思います。

【持ち込みレポ033】コミティア147の出張編集部レポ

コミティア147にサークル参加しました。お立ち寄り下さった方々、ありがとうございました。励みになります。今まで出張編集部メインで参加してましたが、戦い過ぎてたかな…とも思いました。ブースでのんびりやるのも良いですね。

 

出張編集部のほうもしっかり参加してきました。

 

ガンガンJOKERさん

主人公の感情がしっかり描かれていて、ご都合主義にはなってませんでした。画面が見やすくて良かったです。コマ数が似通っているので、コマ割りのメリハリを付けた方がいいかも知れません。読者に感情を揺さぶられて欲しいところで大きなコマにすると良いです。

 

作画については、背景が白くなってしまっているので、どこなのか分かりにくいです。

ギャグについては、面白い状況は描けてますが、笑っていいかどうかがわかりにくかったです。お笑いと同じで、ツッコミがあることで笑っていいかどうかがわかるので。

 

COMICリュウさん

やりたいことはすごくよくわかります。

 

見開きで見た時に白く見えます。白いと手を抜いてるように見えてしまいます。本編とは関係ない背景で評価が下がるのは勿体ないです。


キャラクターの画力はまだ未熟ですが、未熟ながらも女の子の方はかわいく描けてます。


音楽を作る話は漫画では難しいです。音楽に詳しくない人にどうやって音楽を視覚的に見せるかの表現があると良かったです。

 

ご都合主義には感じませんでしたが、ご都合主義でも面白ければ良いです。

 

電撃大王さん

テーマとしてはゲーム音楽は全然悪くない。私は好きなテーマです。

 

画力がまだ商業レベルに達してないですが、お話は言うところはあるが作れているので、ネーム原作として活躍された方が良いのかなと思いました。

 

「壁」が読者に伝わっておらず、乗り越えた時の気持ち良さが伝わりづらいです。


山岡岡山は面白いんで、これが何らかの振りになってるなら良かったんですけど。読めるっちゃ読めるんですけど、最終的に心に何も残らなかったです。


女の子が作曲に熱心なのはわかるんですが、キャラクターはアクションとリアクションの積み重ねなので、キャラが立ってなかったです。

 

ページ数はずっと会話を読まされている感じで長く感じました。

 

とあるネームの講座で「漫画は楽しく描きましょう」と仰っていたのですが、楽しく描いた方がいいですか?

→はい。楽しくなかったらその人がフルスイングできない題材ということです。私はネームをチェックする時に、筆が乗っていたかを確認しています。
→自分はゲーム音楽が好きなのでこの題材で描きたいんですが…
→私も好きな題材ではあるんですが、楽しそうな感じで描けてなかったです。

 

人によって言うことが違って迷走してしまいそうだと思いましたが、まとめてみると、

 

・絵について

掲載レベルではないが、女の子はまぁ描けてる

全体的に白いので手抜きに見えたり場所がわかりにくい

 

・ストーリーについて

話は作れてはいる

ギャグも伝わってはいる

ご都合主義にはなってなかった

 

となりました。3媒体しか回らなかったからもあると思いますが…

 

全否定ではなかったので、やる気に繋がりました。

 

楽しんで描く、というのはなかなか難しいですが、そのようにやりたいと思います。

【持ち込みレポ032】マンガよもんがさんに持ち込みしました

昨年末は日程の調整が難しく、年明けの今日、ぶんか社さんに持ち込みに行きました。

 

事前アンケートの文面から、かなり厳しそうだったので、警戒してしまい、「言葉を選んで講評してほしい」「自分のペースを保ってそこそこ仕事できれば良い」にチェックしたのですが、自分も持ち込みしまくって場慣れしてるし、正直言えば売れたいしなぁ、当日分かってもらえれば良いか、と構えてました。

 

今描いている新作のネームと、キャラクターのイラスト、3ページ目までの完成原稿も一緒に持って行き、読んで頂けないかお願いしたところ、快く講評してくださいました。売れるための、生き残るためのアドバイスを惜しみなくぶっちゃけてくださり、大変参考になりました。出版社さんも必死なのが伝わってきました。

 

以下は講評です。

 

前作の完成原稿より、新作のネームの方が面白かったです。私がゲームが好きなのもあると思いますが。

 

画力不足を気にされているようですが、そこまででもないんですが、ハッキリ言うとまだ商業レベルではないです。男の子は全体的に苦手かな。画力の部分は描けば描くほど上がります。正直このきれいなお姉さんに感情移入できないです。顔マンガではなかったので、読みやすかったです。

 

起承転結の起の部分で感情移入しづらく、ギャグっぽいほうがお上手なのかなと思いました。主人公の突飛な行動や思い込みが客観性に欠けます。これがギャグに全振りしてれば良いんですが。ギャグに寄ると、何だこいつとワンテンポ置いて読めるので、宜しければギャグに寄ってもらいたいです。ミステリーは得意ではないけれど描いている、という感じでした。


画力向上に関しては、カラーを毎日描いてください。カラー漫画を描けるようになった方がいいです。漫画は無料でいくらでも読める時代なので、いかに目を惹き付けるかが重要です。今は持ち込みよりも、バズってる人に仕事が行きがちです。コロナがあったりして、本屋がかなり減ってしまい、これからどんどん電子に変わっていきます。電子で勝つためにカラーを練習してください。電子で1000売れないと、そもそも紙にしないです。Amazonで自分で卸せると思うので、少しずつ売っていくと良いです。電子だとレビューが良いやつが読まれるので、どんなレビューが付くのかを想像すると良いです。

 

男はキモくて良いですね。女の子のほうが上手ですが、男の子のほうがキャラクター性があります。男はいそうなキモさ。いそうならいそうでもっとキモくしても良い。読者がこいつよりはマシだと思ったなら勝ちです。死ぬほど女の子を可愛く描けるなら可愛く描くと良いです。男の子はだいぶ練習しないと。

 

自分から、「ヒロインの片喰にもキャラクター性があって、ゴミを見るような目で主人公を見るのがヒロインのキャラクター性です」と言ったところ、誰に対してもゴミを見るような目で見るのか、主人公だけをそういう目で見ているのかがわからなかった。最後の「嫌よ、また今度」は優しすぎます。「キモい、○ね」くらいで良いとのことでした笑

 

1ページ目で強烈に残らないと2ページ目は読まないです。2ページ目までで内容がフックのあるものが良いです。

 

構図自体はちゃんと描けてます。決めゴマが弱いですね。一枚絵を描くのは良いんですが、描くんであれば、そのコマへのバネがないと。

 

山は作れてるんですが、谷を作るのがちょっと苦手なのかなと思いました。ちゃんと落とせてないまま次の山へ行っちゃうのが勿体ないです。

 

読み切りでは4ページに1回、2ページに1回ユーザーを惹き付ける必要があります。1ページ目で何だこの漫画は、と思わせ、小さいオチを作っていき、そして大きい山を作って落とすと良いです。

 

ゲーム音楽はニッチな趣味ではあるので、そこそこ売れたいのであれば、ゲーム音楽と流行っている異世界転生や浮気ものなどを掛け算すると良いです。出版社は流行ってるものを出したいんです。


画力を向上させたいなら、模写とカラーを描きまくっていれば、来年は一個はバズるんじゃないかと思います。

 

ゲーム音楽の説明の箇所は文字が煩雑になりがちなので、文字は減らした方が良いです。もっとニッチにしちゃっていいと思います。「ハイスコアガール」はスト2の知識がないとついて行けないですが、そのぶん拡散されやすい内容です。スト6も、スト2をやってた人の方が多いので、スト2世代向けに描いた方がハネやすいです。あと、どんなに面白くても運がないとハネないです。

 

前作は伏線を張れていたので、伏線回収できたほうが読後感としてはすごくいいものになると思います。

 

背景については、いつかは来る課題ですが、今はその時ではないです。ただ、白が多いと手抜きに見えます。カラーも背景も、素材を買ったりアシスタントさんを雇うなりして、お金で解決できてしまいます。

 

男性向けですよね。それなら女の子はとにかく柔らかく描くと良いです。女の子が可愛くないと漫画が成立しません。印象に残る絵であれば上手い必要はないです。キモいデフォルメされた男は何種類かパターンを持っておいて、イケメンの等身も描けると良いです。

 

1時間15分も腹を割って話してくださいました。去年の1月から描き始めたとなると、ものすごい成長スピードです。1年後にでもぜひまた見せてくださいと言ってもらえました。何でこんなにしてくれるんだろう、と有難かったです。

 

○○さんの一番の売りは持ち込みの数ですね、と言ってもらえました。売りというのは「武器」という意味合いだと思うので、自分も持ち込みの数を武器にして自分を売り込んでいこうと思いますし、出版社さんも自分の持ち込み数を武器にする可能性があるな、と思いました。

 

Xで毎日投稿しているのは良いと思います、とのことで、「1枚ずつ投稿すれば、連載っぽくなって反応ももらえるし、拡大しなくてもスーッと読めるんですよ」と言ったら、すごく良いと言って頂けました。でも、アクションがあった方が、良いポストとしてシステムに認識されるからと、1ポスト目で最初の1枚を投稿して、後は4枚ずつアップしていく一般的な方式もお勧めして頂きました。

 

ゲーム音楽はニッチな題材だとは言われますが、やはり高確率でゲーム音楽やゲーム好きの編集者さんに当たります。とりあえず今回は大筋はこのまま行きますが、次回は流行っている題材と掛け合わせてみるかも知れません。