芳文社さんの2誌の持ち込みレポです。
・きららフォワードさん
今回のが一番良かったです。題材の魅力、キャラの魅力が伝わってきました。漫画的なエンタメとして良く描けています。
ゲーム音楽を作っている時の気づきがけっこう省略されていて、教える描写が足りてませんでした。気づきの過程が省かれすぎてて、そこが丁寧に描けると面白くなるんじゃないかと思います。
モテるためのイメチェンは面白かったんですけど、途中から題材がズレてしまったので、もっとすっきりさせても良かったんじゃないかと思います。
背景はもっと増やして、ペン入れの練習を引き続き頑張ってください。練習されてるのは感じるので、引き続き頑張って頂ければと思います。
キャラは伝わってきました。でも、片喰が何でゲーム音楽をやってるのか、何で山岡に話しかけたのかが説明不足に感じました。
今後もゲーム音楽の漫画を描いていくんですか?
→この題材でデビューしたいのもありますが、今のところ他にハマれる題材が見つかっていないのと、描いていてテンションが上がる題材が良いので、この題材で描いていこうかなと思います。
・コミックトレイルさん
山岡のキャラが徹底されていて、不自然に成長しなくて、終始山岡らしさが残っていて、そこが徹底されていました。山岡岡山という紛らわしい名前で、クスッとするシーンもありました。片喰さんはオタクに優しいギャルというキャラになってました。
のめり込んでいく気持ちの熱さから入った方がいいです。例えば、スポーツ漫画はジャンルを知らない人に読ませる必要があります。ゲーム音楽がどのくらい魅力的なのか、
何度も立ち上がるような熱さみたいなものがあれば、夢中になれる導線を引けると思います。
片喰が山岡から離れていくくだりで、ここの言葉だけが引っ掛かってドキッとした理由があると良かったです。トラウマを刺激されたとか。山岡が自分を変えるパートは、ゲーム音楽を作って絶対振り向かせるぞという流れがあると良かったかなと思います。
モテない男が自己改革しようというテーマで、これはこれで面白くなりそうだなと思いました。
ゲーム音楽ってループするところがゲーム音楽ならではなんですね。ループを活かして何かできないか、それをやれば何でゲーム音楽を取り扱っているかが分かると思います。
Q. キャラクターは大丈夫でしたか?
A. 一貫性はすごくあったんですが、個人的な願望を言うと、主人公がかっこ良くなるほうが良いです。物語に何で惹かれて読めるかというとキャラクターで、このキャラがどうなっていくのかな、関係性がどうなっていくのかな、というところだと思うので。正直この二人に結ばれて欲しいと思えないので、少しでもその片鱗が見えれば。
今作は前作より良くなっているようで、そこは安心しました。ただ、大幅に成長できたかというと微妙な感じがしており、次回作こそ決めるつもりで、もっと焦ってみようかと思います。