テントのブログ

漫画家デビューを目指す道のりや、自作のゲーム音楽など創作活動全般について綴ります。また雑記なども書きます。

【持ち込みレポ010】好感触だった芳文社・マッグガーデン

今日は芳文社さんとマッグガーデンさんの2社行きましたが、割と好感触で自信を取り戻しました。

 

しかし、残念ながら担当が付いたわけでもなく、メモをパソコンに写してみたら、そこまでベタ褒めというわけでもないなと。

 

まんがタイムきららフォワード

最初より上手になっていると言って頂けました。百合とレトロゲーム音楽を別の角度から描けており、ピックアップが上手で、知らない人でもわかる内容だと。しかし、作画力や表現力が一番の課題で、掲載レベルにはまだ至っていないとの評価でした。

 

レトロゲームを紹介する漫画にとどまってしまっており、予想を裏切る展開が欲しかったと言われ、「今回はあえて人間模様より解説をメインにしてみたので、そういう意味では成功したのですが、それが裏目に出てしまった感じですね」と言いました。

 

応援していきたいと思えるような魅力的な主人公にするためには、28ページや32ページになっても良いと。「次回はキャラ作りの練習の為にキャラクターを一新するかも知れず、男性主人公にしてラブコメにすることも可能性としてあり得ますが、フォワードさんは男性キャラを出しても問題ないんでしたよね?」と確認したら、フォワードは男性主人公の作品もあり、問題ないそうです。

 

マッグガーデン

早めに着いたら、月刊コミックガーデンの最新号を用意して下さいました。箱庭の結果を見たら、最終選考にも残っておらず、がっくり。

 

名刺を頂けましたが、講評の前の形式的な名刺交換だったので、勘違いはしておりません。

 

ゲーム音楽作りってこういうことをやってるんだ、調べてみようか、という気持ちになって面白かったと。漫画を描くに至った経緯を聞かれたので、ゲーム音楽について語ったところ、そういう知識を持ってる人は少なく、ゲーム音楽を全く知らないけど主人公(I)と一緒に読者も学んでいくという構成は良かったと言って頂けました。


ただ、Iが特訓して詳しくなっているのに、読者には説明がないので、Iは知っているけど読者は知らない状態になってしまい、差が生まれてきてしまっている、知識メインの話の場合は気を付けた方が良いと。

 

キャラデザの個性が薄いか、濃すぎるのでは…と言ったら、題材によっては最低限のものがあればいいのかな、とのことでした。異世界ファンタジーものだと服装に特徴があるが、現代が舞台の作品で服装に凝り過ぎると話がブレてしまうと。今回のジャンルについてはバランスの取れたキャラデザだそうです。

 

Iが全体を通してだと明るいいい子なんだけど、百合で変態という設定が1ページだけあってブレていると言われ、「お色気シーンを入れた方が良いと思って」と言いつつ、「前作のヤンデレ属性を引きずってるからだ…」と思いました。この設定でなくても良いが、スキンシップ過剰でUがツッコミを入れるなどしても良いと。

ページ数と内容量がかみ合ってないので、ページ数を決めるのは良いが、空いたページ数でどんなことができるかを考えると良いです。コンペを2回ではなく1回にすれば、キャラのやり取りを多くできるし、曲ができたという達成感で終わるのでも良いと。確かに。


「私はギャグ漫画が好きで描くのも好きなんですが、今作でギャグを入れると話が入り切らなかったりブレるので、特にギャグもなく淡々とした内容になってしまいました。ギャグの割合はどのくらいがいいんでしょうか?24ページで1~2回が適度だと思うんですが」と言ったところ、コメディであれば2ページに1回は必要だが、今作の場合はちまちまクスリと笑える箇所があれば良く、あんまりやるとテンポ感が悪くなるのでバランスかなと思うと。

画力について珍しくお咎めがなかったので、どうだったか聞いてみたところ、人間の構造として違和感があったり、線の太さが気になるそうです。人体構造については、30秒ドローイングというサイトを見て練習すると良いですよ、とアドバイスを頂きました。

 

「終わらない感を何とかしたいので、ネーム→ペン入れ&トーン貼り→完成原稿→見直しという流れでやってるんですが、これだと4周もするから24ページだと2ヶ月以上かかっちゃうんですよね」と言ったら、「それで良いと思います、今のペースでやりつつ、少しずつ早くしていけば」とのことです。

 

「24ページを描き切ったのは誇っていいと思います」と言ってくれました。1時間ちょっと時間を取ってくださり、良い編集者さんだったんでしょう。

 

褒めてもらえれば勢いがつきますから、明日以降の持ち込みに自信を持って臨みたいです。