コミティアの出張編集部で「一般参加でも対面持ち込みができる」「出張編集部ならネームだけでも見てもらえる」と知り、この日に向けてネームを書き上げました。
ウェブ持ち込みでのアドバイスを取り入れてラブコメにしようと思ったこともありましたが、きららファンなので、男性キャラを出すときららで受けないのでは…と親友の女の子キャラのI(愛)を登場させました。まだ、IはUと対照的に「非オタ」「巨乳」という薄いキャラ設定しかありませんでした。
まだこの頃はかなり甘く考えてました。もしかしたらネームを見て即連載ということも「あるかも知れない」と。
何事も実際にやってみないと分からないのは確かです。それにしても、いくら何でも何も知らなさ過ぎました。一般的に「名刺をもらう」「担当が付く」「新人賞を受賞する」「読み切り掲載」などの過程を経ないといけないことも、それらの用語も知りませんでした。
2月のコミティア143では、一日中、可能な限り持ち込みまくることに。
下記の編集部に持ち込みました。
・COMIC FUZ
・週刊ヤングマガジン
・LINEマンガ
この時はまだ覚悟もなかったので、少し冷淡な対応をされただけで「なんという塩対応だ」と受け取っていました。良い歳をして情けない。編集者に限らず、冷淡でない人の方が珍しいんですけどね…
ゲーム音楽ネタがどこに行ってもニッチな題材と受け取られるというのは意外でした。故すぎやまこういち先生しか知らない方が殆どでした(クロノトリガーの作曲者がすぎやまこういち先生だと思っていた方も)。ゲーム音楽の作曲者って、何気にクローズアップされないので、一般的にはそんなものだろうとは思いますが、「漫画とゲーム音楽は親和性が高い」「漫画が好きな人はゲーム音楽もそれなりに好きなはずだ」と勝手に思い込んでいました。ゲーム音楽がおっさんの趣味という捉え方も意外で、内心ショックを受けました。
・ゲーム音楽に造詣が浅い人への関心が薄い
・読者ではなく自分目線になっちゃってる
・ゲーム音楽に詳しいUではなく、詳しくないIを主人公にした方が良い
等の多数のご意見を頂きましたが、「皆言うことがバラバラで、編集者によって意見も感性も違うから、結局は自分で考えるしかない」とその時は考えました。
私は内面的にすぐには素直に受け容れない性格ではありますが、どんな意見でも検討して、必要に応じて取り入れます。この時の講評も、今の作品に反映してあります。(例えば、今の子はスマホでゲームをやるからゲーム機というものがあることに驚く、という意見を、Iの「ゲームキ?ムキムキな人?」という台詞に反映させたりしています)