テントのブログ

漫画家デビューを目指す道のりや、自作のゲーム音楽など創作活動全般について綴ります。また雑記なども書きます。

【漫画語り004】ドラゴンボールの好きな台詞

先日も述べたように、最近はドラゴンボールを名作として引用する方が本当に増え、ファンとして嬉しいです。

 

もちろん、元から伝説的な人気を誇る不朽の名作なのですが、10年くらい前までは名作といえば手塚治虫の作品で、「ドラゴンボール?(笑)」という方が40代でした。DBの話ができてもマジュニア戦で終わっていれば良かったという方も少なくなく、DBZにあたるラディッツ戦以降の評価はあまり芳しくなかったように思います。

 

今回は、ドラゴンボールの好き(?)な台詞について語っていきたいと思います。DB信者のくせに原作が実家にあり手元にないので、台詞が間違っていたらすみません。

 

「せ…せ…戦闘力1307…………!?」(ラディッツ

ピッコロの魔貫光殺砲の戦闘力を見て戦慄するラディッツの台詞。フリーザの530000まで、「なぜだかわからないけどかっこいい数字」ばかりでした。1306でも1308でもいけない。1307なのがかっこいい。鳥山先生のセンスを感じます。

 

「今の不意打ちはなかなかだったぞ!」「おかげで歯が…ちょっと頭に来ちゃったかな…」(リクーム)

鳥山先生の十八番の切れ笑い。この後、ジースとバータに「このチビ二匹もオレにやらせてくれ!いいだろ!!」と言ったり、笑顔で悟飯の首の骨を折るなど、リクームは本当に恐い。昔のDBZだと温厚そうな内海賢二さんボイスだから、余計に恐い苦笑 圧を掛けるキレ方は鳥山作品には多く、これは鳥山先生ご自身の投影なのか、身近にこういう嫌な奴でもいたんでしょうか。

 

「死ぬなー!!!」(ヤムチャ

フリーザに辛勝した悟空がナメック星の爆発に巻き込まれ、悟空が死んだと思ったヤムチャが思わず発した台詞。ヤムチャは昔、占いババの館で亀仙人にアドバイスを求めた時に「死ぬな」と言われています。きっとそれが彼の座右の銘として脳裏に焼き付いているのではないでしょうか。活かせてませんが笑 悟空もこれを聞いたら「おめえだけには言われたくねえ!」と思うことでしょう。

 

「そうか、忘れていた…!」(トランクス)

人造人間を倒してもトランクスがいる時空には影響がないことを思い出し、思わずトランクスが発した台詞。そんな一番大事なことを忘れないでもらいたいです苦笑 鳥山先生がよく使う台詞で、ピッコロが精神と時の部屋の時間での数秒が通常の世界ではかなり長い時間になることを逆に考えてしまっていて「逆上して勘違いしていた」と言ったり、ドラゴンボール超スーパーヒーローでも、ピッコロは自分が巨大化できることを「忘れていた」と言っていました。しっかりしてもらいたいです。

 

「お おい、ベジータ!こいつをどうにかしてくれよ!」(セル)

トランクスがセルの完全体を阻止しようとするのが煩わしく、ベジータに助けを求めるセルの台詞。ドラゴンボール大全集によると、鳥山先生は第二形態セルがお好きらしく、担当編集者の進言で完全体セルを出したんだとか。昔はピンと来ませんでしたが、今思うと第二形態セルの強面でヤバい奴感が鳥山節全開で最強にかっこいいです。悪人のベジータと結託するというのが良い。

 

「セルはお前を殺しはしないはずだ!ヤツは完全体にそうとう執着している!」(人造人間16号

16号がたまに見せるキリッとした一面もかっこいいんですが、完全を求める第二形態セルのヤバさがまたかっこいいです。完全な存在になりたいという第二形態セルの幼児性が完全体のセルを生んだと思うと、業が深いなと。フリーザしかり、ブウしかり、DBの悪役は幼児性と狂気を孕んでいます。精神的に未熟な人間が犯罪を犯してしまうんですよね。鳥山先生がそこまでメッセージ性を考えているとは思いませんが、自然とこういう悪役が思い付くんだろうなと思います。鳥山先生も仰ってますが、全然健全な漫画じゃないですね笑

 

「このくそったれのうんこたれが!お前なんかお前なんか…!」(ミスターサタン

犬を撃たれて怒ったサタンが男をボコボコにするシーン。サタンの強さが発揮されるかっこいいシーンで、昔は「おお!」と思ったものです。でも、いくら犬を撃たれたからって、プロの格闘家が一般人に暴行して崖から突き落としたら過剰報復で、立派な犯罪ですよね苦笑 

 

先日、鳥嶋和彦氏のインタビュー記事を見て知ったのですが、仮に鳥嶋和彦氏が担当だったらセル編で終わらせていたそうです。「フリーザ編までで終わらせていた」と仰るかと思ったので意外でした。セル編までは鳥嶋和彦氏も認めているということですね。自分もブウ編の明るさはGTへの流れを作ってしまったように思うので、シリアスなセル編で終わって欲しかった気もします。GTを否定はしませんが、GT=鳥山先生の作風だと思っている方もいるように思うので、それはちょっと違いますよ…と言いたいです。