テントのブログ

漫画家デビューを目指す道のりや、自作のゲーム音楽など創作活動全般について綴ります。また雑記なども書きます。

【ゲーム音楽語り011】最後のチップチューン機、ニンテンドーDS

ニンテンドーDSがPSG音源を内蔵していることを知ったのは昨年末。「ゲーム音楽が手放せない」を書く時にDS音源について書くネタがなくて困っていた時でした。

 

DSの同時発音数は16音と、スーファミほどではありませんが、微妙に足りなくなりそうな音数ではあります。さらに、そのうち6音をPSG音源にできる謎仕様。

 

PSG音源を前面に押し出したゲームなんてほとんどなく、これを知った時は興奮しました。

 

DSのPSG音源を使用したゲーム音楽で最もイカすのは「超執刀カドゥケウス」の「メインマップ 大マップ1 前半」。この曲の為にサントラを買っても良いです。都会的でおしゃれな音楽に、メインメロディとしてDSのPSG音源が使われています。かっこ良すぎる。あと1~2曲こういう曲を入れて欲しかった…

 

PSG音源をメインに持ってきているDSのゲームだと他には、ケムコのダウンロードRPGの「ドラゴンラピス」「ドラゴンシンカー」。RPGツクールのような古き良きドット絵に合わせた感のある電子音ですが、作曲者がなんと「Xak」「サガ3」「ミスティッククエスト」「ルドラの秘宝」などを手掛けられた笹井隆司氏。ミスティッククエストを思わせる王道的で明るい曲風ながら格好良い。サントラ化して頂きたいです。

 

「英熟語ターゲット1000DS」もかなり思い切ってPSG音源を使ってます。「エッグモンスターHERO」も、恐らくBGMにPSG音源を使っていると思われます。

 

DSのPSG音源は効果音用に内蔵しているんではないかと思われ、「リーズのアトリエ」などは効果音がもろにPSG音源で、効果音にPSG音源を使用しているゲームならかなりあるかと。

 

チップチューン機」なんて言葉はないのですが、PSG音源を内蔵しているゲーム機としては、ニンテンドーDS(厳密には、互換性があるニンテンドー3DS)が最後となります。そもそもチップチューンの定義がスーファミGBAを入れるのか若干曖昧なところがあり、DSをチップチューン機として認めていいのかわかりませんが。

 

拙作のニンテンドーDS音源の曲を紹介させて頂きます。

 

youtu.be

「紅葉を踏む音」

KORG M01Dで作りました。ユーディーのアトリエを意識しています。普通に作ると音源スペックとしてはPSくらいですね。8分の6拍子なんですが、さりげなく8分の7拍子になるところが気に入っています。

 

youtu.be

「100カラットのおとぎ話」

こちらもKORG M01Dで作りました。内蔵PSG音源かどうかは微妙ですが、「超執刀カドゥケウス」のようにメインメロディにM01Dの矩形波を使用しています。都会の夜景のようなイメージです。