テントのブログ

漫画家デビューを目指す道のりや、自作のゲーム音楽など創作活動全般について綴ります。また雑記なども書きます。

【持ち込みレポ100】コミックアース・スターさんに行きました

今日は、アース・スターエンターテインメイトさんに行きました。「花恋ちゃんはモテたい!」のネームも見て頂きました。持ち込みを踏まえて変更すると思いますが、まだXでは3ページしか公開してないので、若干ネタバレを含みます。それでも良い方のみお読みいただければと思います。

 

コミックアース・スターさん

「ののみやのののの」

面白かったです。天使ちゃん可愛いですね。のののちゃんも名前も顔も「の」に特化していて、めちゃくちゃ可愛いです。

 

5W1Hをわかりやすく。野々宮女学園は着いてから、しっかり大ゴマを取って、紹介した方が良いです。これが通学路なんだよとか、スクールゾーンと書いてあるとか。そこがわかりやすくなると、混乱しにくいかなと思います。

 

願い事シートというアイテムがあるのはすごいいいです。この情報を前の方で出しておくと良いです。ここに書いたものを叶えてあげるんだという。アンジュちゃんも、願い事シートを見た後で見るという動きがあると良いです。

 

いろんなギャグ詰め合わせで面白かったです。男の子とぶつかりそうなタイミングでアンジュちゃんがどこにいるのか、位置関係を描く。走った勢いで男の子も天使ちゃんも吹っ飛ばすとか。1ページ1ボケの怒涛な感じは良かったです。

 

1ページ目の目的に対して、4ページ目から新しい願い事をもらうのがちょっとブレに繋がっているのが勿体ないですね。大きな問題はないですが、理想的なのは、のののちゃんの願いを叶えることで一貫していることです。どうせなら、素敵な願いを叶えたい、こんな願いを叶えたいんじゃないのに、というのが良いと思います。当初の目的とブレすぎていないか、1ページ目の目的とブレすぎていないか確認すると良いです。

 

引きの絵が現状ないので、教室の風景を入れるとか、場面転換を大きいコマで取ったほうが見落としにくいと思います。

 

女神様がなかなか笑わないのが面白いなぁと思いました。のののちゃんと天使ちゃんの掛け合いも魅力的だと思いました。終盤以降の畳みかけは良かったです。12ページできれいにまとめられているので、のののちゃんの願い事も叶えようという話であと1ページ足しても良いかなと思いました。

 

Q. ギャグテンポが速すぎるとか、緩急が足りないということはなかったですか。

A. 緩急が付いてないことは、私は感じなかったです。1ページで1ボケ以上、ラストスパートは2ボケ、3ボケ、案内したうえでやっているので、良いと思います。

 

「花恋ちゃんはモテたい!」のネームについて

ネームと言っても、けっこう描き込んでますね。キャラクター設定の絵も、すごく線が良いですよね。コマに落とし込むと等身が大きくなっちゃう傾向がある気がします。立ち絵の等身はめちゃめちゃいいと思うので。

 

真面目ちゃんだった子がモテたいという、全体的な作りは面白いなと思いました。最初のコマは、化粧品売り場にいるキラキラした女性をイメージした絵を描いて、恋をまだ知らない子を最後に持ってきても良いと思います。イメージと、現実の私はこうです、と。もしくは自室にして目標を描いてるとかも可愛いと思います。花恋ちゃんに一人部屋がなくて、お兄ちゃんとも同じ部屋しかなくて、恋してみたいと言ってもズカズカ入ってこられる、という状況を描くと良いです。1ページ目とても大事なので。なるべく1ページでよりわかりやすく伝えてもらえると。

 

服装であったり、部屋にある小物とかを、もっとズボラにしてあげても良いと思います。眼鏡をかけさせてあげても良いと思います。学級委員とか日直の仕事を押し付けられて、やっぱりそう見られちゃうんだと。女性キャラを描くのお好きだと思うんですが、男の子を描くのも挑戦しているのは良いと思います。花恋が人の名前で笑っちゃうというのは男の子っぽいとは思うんですが、第一印象が良くなくなっちゃうので、危険な賭けだと思います。小学生男子みたいなのだったらありだと思います。何でここで笑わせたかったのかを突き詰めて頂けると。三狼のほうが名前が変だよ、というのが読者さんにプラスになるように。

 

三狼くんは特殊能力で相手の本音を見抜いちゃうんですか?

(自分)特殊能力というわけではないです。花恋と家庭環境が全く同じで、どちらも三番目の子供で、花恋は殻をぶち破れてないのに対して、三狼は自分の意志で殻をぶち破った側の人間で、だからモテたいという花恋の本音を見抜けたという設定です。

(編集者さん)モテたいとか青春謳歌したいタイプだと見抜いてるっていう感じですね。そこのさじ加減というか、共鳴する部分が花恋にはあるんだなというのを見せられると良いと思いました。

 

花恋の徐々に変わっていく過程が可愛らしいなと思いました。俺デレを花恋は知っていたんでしょうか。SNSを制限されてるという情報はいらないかも。そのほうが、お前も同じ境遇だよっていうのが伝わりやすくなると思います。だから二人は共鳴できたという、ある種種明かしというのが大事だと思うので、そこを落とし込めると良いですよね。

 

花恋が父親に反抗する時の顔、すごい可愛いですね。完成原稿にしたら、女の子らしくかわいくなりそうです。三狼くんが褒めてくれるところが良いと思いました。共感で痛いほどわかる、純粋な親切心で、すごいポジティヴな親切心だと思うので。三狼に恋心はあるんですか。

(自分)最後の表情的に、そういう気持ちはあるとは思いますが、それを描いちゃうと話がブレてしまうので、モテたいというテーマに絞りました。

(編集者さん)そうですね。読者はジャンルを定めて読むので、恋愛ものじゃないよというのをある程度出しておくと良いです。現時点でラブではないけど、プロデュースしてやるよ、というのが良いかも知れません。作品を絞り込めていくと良いと思います。

 

Q. ページ数はどうでしたか。

A. 長くはなかったです。読み切りでも、今は30ページ以上の長編はザラなので。

 

Q. 「ののみやのののの」と比べると、「花恋ちゃんはモテたい!」のほうは話がブレないように気を付けたんですが、ブレているところはありましたか。

A. 「モテたい」で一貫しているので、ブレは感じなかったです。三狼くんが、俺がプロデュースしてやるよ、と言う始まりだと良かったと思います。三狼くんにどういう意図があるのか、いい意味で匂わせても良かったと思います。男子に絡まれたら、花恋ちゃんに言わせちゃっていい気がしますね。キャラは動機に基づくのが大事なので、三狼くんはどうしてモテたいのかが描けると良いと思います。

 

「ののみやのののの」も割と好評でしたが、「花恋ちゃんはモテたい!」はネーム的にはだいぶ高評価だったのではと勝手に思っています。特に、話がブレてないと言ってもらえたのは初めてな気がします。せっかくまだネーム段階なので、多少直そうと思いますが、根本的に変更しないといけないところはなさそうです。

 

詳しいことは後日、ブログかnoteで書こうと思いますが、「花恋ちゃんはモテたい!」は無理して描いてるわけではないのが強みです。自分自身が最近いろいろ手を出してかっこつけており、自分なんかにかっこつける資格があるのかという葛藤があり、それを花恋に投影して描いています。なので、リアルだし、訴えたいことも読者さんにストレートに伝わると思います。作画を頑張れば、今度こそ良い結果になる可能性があるんではないかと思いつつ、SNSでバズ等を狙うのも効果的だと思うので、いろいろやってみます。

 

【持ち込みレポ099】アフタヌーンさん、モーニングさんに行きました

今日は、講談社さんに行きました。新作のネームは結局間に合わず、『天使ちゃん』のネームも、時間的な都合で2誌とも見て頂くことはできませんでした。

 

アフタヌーンさん

アンジュちゃんとのののちゃんがかわいくて。予想外のことをしてくれるのって面白いですよね。急にまともにならないでよっていうギャグがすごい好きでした。アンジュちゃんの表情が良かったです。焦りツッコミの時の顔とか、表情が良かったです。

 

何をするのか、何をしちゃダメなのか、この二人にかかっている制限がよくわからないです。バレちゃダメなんだよって話も、何をしちゃいけないのかとか、それを超えてくるのののちゃんを描いた方が面白いと思います。

 

「悪魔のネムネムちゃん」という作品が、ドラえもん型のような話で参考になります。ドラえもんはゴールがありますよね。アンジュちゃんが願い事を叶えることでどうなるのか、のののちゃんの願い事を考えることでどうなることがゴールなのかがあったほうが良いです。アンジュちゃんに出世欲があって、のののちゃんのお願いを叶えさえすれば、大天使になれるとか、天使が介在することがバレたら大天使になれるとか。それをのののちゃんが学校に着くまでの間で伝えておかなきゃいけないと思いました。願いを叶えることがざっくりしてる感じがして、洗濯機が壊れたから代わりに洗濯して、というのも、最後のオチは洗濯の仕方がわからないとか、のののちゃんがやらないといけないことに干渉してくるストーリーラインが良いと思いました。のののちゃんが奇想天外な行動を繰り返すからアンジュが願い事を叶えられないとか。

 

女神様も、出すならちゃんと出してあげたほうが良いと思います。大天使さまもいったいどこにいるんだろうという感じがしました。

 

アンジュちゃんのツッコミも、のののちゃんと出会うことで開花するとか、前振りがともかく大事だと思います。前提条件を出してどう変化していくかがギャグだと思うので。

 

少女漫画風に描くターンと、不条理にやるターンで、絵柄の落差があったほうが良いです。少女漫画タッチ風のところと、ギャグ顔になるところを分けると良いと思います。のののちゃんの目力も、「の」だと弱いので、すごいギャグの時だけのになるとか。すごいデフォルメされているギャグ漫画は、悲しいかな羽ばたいていかないのも事実なので。

 

1ページ目の「ここは野々宮女学園」のコマをどういう順番で読めばいいかがわかりにくかったです。学校に入る直前に、このセリフを入れたほうが良いと思います。場転がすべて学校の遠景なのも気になりました。

 

Q. ギャグのテンポはどうでしたか。他誌さんで、緩急を付けたほうが良いというご意見を頂いたんですが。

A. 少女漫画タッチとギャグタッチを使い分けするというのが緩急になると思います。のののAとのののBのあたりからパンパン流れていくとか。ストーリーラインがないから、緩急がないんじゃないかと思います。

(自分)アンジュが願い事を叶えられない焦りがあれば、これはギャグじゃないですけど、緩急の緩になるということですね。

(編集者さん)そうですね。「悪魔のネムネムちゃん」みたいに、作家さんのフェチズムがあると良いです。ギャグだけだと購買に繋がらないので、ご自身のフェチズムをもっと入れてあげてもいいんじゃないかと思いました。

 

Q. アンジュの目的が、富士山のてっぺんまで洗濯をしに行くのが嫌だから、それを何としても回避したい、というのがあったんですが、それ以前のなぜ願い事を叶えたいのか、があった方が良かったということでしょうか。

A. はい、願い事をそもそも叶えないといけない理由があると良かったです。洗濯が嫌だっていうのと、新しい願い事シートをもらうというのと、いろんな軸ができてしまっているので。新しい目標を途中で出さないほうが良いと思いました。

 

・モーニングさん

(編集者さんB)ギャグ漫画をずっと描かれてるんですか。

(自分)今までギャグっぽいのが多かったんですが、コメディが多く、今回は初めてギャグに振り切って描きました。

(編集者さんB)お好きなギャグ漫画家さんはいるんですか。

(自分)ギャグというか、最近はエッセイを描かれてるんですけど、桜玉吉先生のファンです。あとは、和田ラヂヲ先生のファンです。

(編集者さんB)少女漫画風ですけど、どのくらいの年齢層を意識されたんですか。

(自分)ドラクエマドハンドネタとかは若い人は伝わらないと思うので、ネタ的にはけっこう上の年齢の方向けに描きました。

 

(編集者さんA)出てくる女の子を可愛く見せるところはしっかりできていて、要所要所は可愛く描けてると思いました。ギャグはちょっと弱いのかなと思いました。ページ数を短くまとめてるんだと思うんですが、天使とこの子の関係性が進むのがちょっと早いです。

 

どんな願い事を叶えているのかを描いた方が良いと思います。普段の願い事を叶える仕事をしているくだりを描くとか。ポッキーが折れちゃったから元に戻してとか、スケールが小さすぎる願い事とかだと面白いと思います。

 

全体的に、背景とかもできれば描いてほしいです。どういうところで動いてるのかイメージしやすいんで。背景の描き込みは意識してもらえたらと思います。

 

(編集者さんB)終盤のネタがわかりづらかったかなと思います。最後の「ののの」のくだりとか、わかりやすい笑いにしていただいたほうがいいのかなと思いました。キャラクターがいまいちつかめてないです。こういうことしてる子なんだというのがノイズになってしまっている感じがしました。のののちゃんが天使を振り回しているとかだと、話の筋もわかりやすいと思いました。

 

Q. 洗濯機が壊れたから洗濯して、というボケに「コインランドリーに行け!」とツッコむところがあるんですが、前振りとして普段はすごい大きな願い事を叶えている、とかがあったほうが良かったですか。

A. 洗濯機って結構ありがちだと思うので、もうちょっと、そんな小っちゃなことかい、となるような、スケールが小さいことの方が良いと思います。これだと本当に悩んでることで、一人暮らししている人の悩みっぽいです。女子中学生の悩みの方が良いです。

 

Q. ギャグを100個考えてから描いたんですが、他社さんでこのキャラじゃなくても良いギャグになってしまっているとご意見を頂きました。やるなら、キャラを立ててからギャグを考えたほうが良いんでしょうか。

A. キャラクターベースでギャグを考えたほうが良いと思います。このキャラクターだからこれをしゃべってると面白い、とやったほうが良いと思います。

 

Q. この天使の子に、昇進したいとか、目的があったほうが良かったですか。

A. その方が良いと思います。こんな小さいことをやっていたら、私は大天使になれない、とか。

 

今日は「ののみやのののの」だけで勝負することになり、ちょっと恥ずかしかったです。本当は『天使ちゃん』みたいなダークな話も描けるのに、と心の中で思っていました。まぁ、ギャグ漫画家さんは真面目な人が多いという話をネットで見たので、ギャグ漫画を描いてる=薄い人というわけではないとは思います。これをやったらやりすぎという常識ラインがしっかりしてる人なんだ、と汲み取ってもらえていたら嬉しいです。

 

読んでいただいている間に読ませてもらった青年漫画を読んでいたら、青年漫画というのは絵柄もストーリーもリアルなものが多く、自分の作風が恥ずかしく思えてきました。ビジネス漫画を描けるような経験もないし、ストレートに青年漫画で勝負するのは自分には無理かもと気後れしています。『天使ちゃん』みたいな心理劇っぽいものなら描けるので、可愛い絵柄×シリアスな話で勝負するのが良いのかも知れないです。

 

また、今日の持ち込みで「主人公がなぜこれをやるのか」「これをやるとどうなるのか」「これをやらないとどうなってしまうのか」などを定める必要があることが、ちょくちょく言われてはいるんですが、改めてわかりました。ロビーでの待合時間に、新作ネームについて、ChatGPTに対してアイデアを出しまくり、まとめてもらったり、たまにアイデアを出してもらいました。ChatGPTはまるで感情があるかのような文体で返してきますが、実際は感情も自我もなく、基本的に全肯定してくるんで、AIに導いてもらおうとするのではなく、あくまでも自分で取捨選択していくスタイルでいかないと迷走してしまうと思います。

 

メッセージ性が当初とちょっと変わってしまいましたが、新作ネームのタイトルは「宇崎ちゃんは遊びたい!」みたいに、「花恋ちゃんはモテたい!」にすることにしました。これは面白くなると思います。明日までにはネームが完成する予定です。

 

【持ち込みレポ098】くらげバンチさんに行きました

今日は、新潮社さんに行きました。

 

くらげバンチさん

「いじわる大好き天使ちゃん」のネームについて

男の子上手いですね。面白かったです。天使ちゃんの複雑さが、小さい子っぽいわがままな感じで、すごくよく描けていると思いました。ナナミちゃんがほだされちゃってるっていうか、言うこと聞いちゃったりとか、自分も優柔不断なところがあって、ナナミちゃんもわかると思いました。等身大のキャラクターを描くのがお上手だと思いました。ユウマくんの助けた時の台詞がかっこ良かったです。百合じゃないけど、ちょっと百合してる感じですね。共依存っぽいじゃないですか。関係性がすごく面白かったです。奇妙な三角関係になっていて、ユウマくんと天使ちゃんの関係性を見たいと思いました。続きを描きたい、連載されたいのであれば、そういうところを見てみたいなと思いました。

 

「ののみやのののの」について

こっちはボケ倒すというのが、キャラクター性がすごい面白いと思いました。天使と一般人だと一般人が読者目線になりがちだと思うんですが、天使がツッコミで、読者目線が天使になるのが面白かったです。

 

Q. ギャグのテンポはどうでしたか。速すぎるとかなかったですか。

A. 怒涛な感じは良かったんですが、緩急を付けてもいいのかなと思いました。

 

Q. キャラデザは可愛いですか。

A. きらら系とかに寄せたいのであれば、もっとデフォルメした方が良いと思います。

 

Q. ナナミは好感度が高いと思うんですが、天使ちゃんは好感度が低いっちゃ低いと思います。二人出す場合は、二人とも好感度が高いほうが良いんでしょうか。

A. 好感度が高いというのを何とするかにもよるんですが、すげーやな奴だとしても、キャラの魅力があればいいのかなと思います。

(自分)天使ちゃんはこういうわがままなところが自分にもあるな、と思ってもらえればと思って描きました。そういう意味では、共感はしてもらえると思います。

(編集者さん)好かれるのを目指すのであれば、天使の子は公序良俗に従うというのはあるとは思うんですが、友達を取られてムカつくというのはわかるので、共感しながら読めるというのがいいのかなと思います。

 

Q. くらげバンチさんはダークな作品がけっこうあると思うんですが、誌風的に「いじわる大好き天使ちゃん」は合ってますか。

A. 自分はすごく好きでした。読んで何か言いたくなるような作風で、いろいろ考察が捗りそうな漫画だと思いました。

 

「いじわる大好き天使ちゃん」は、4回目の持ち込みで、初めて面白いと言っていただき、嬉しいです。ダークな作風だから、くらげバンチさんに合っていたのもあるかも知れないです。とはいえ、他誌さんで指摘された「メッセージ性がわかりにくかった」「必要な説明が抜けちゃってる」などの欠点があるはあるので、このままでは難しいと思われます。

 

それで、コルクさんの卒業制作は、「花恋は♡恋に♡恋をするっ!」というちょっぴり恥ずかしいタイトルの作品で仕切り直すことにしました。「恋に恋する花恋ちゃん」というタイトルを先に考えたんですが、ちょっとまだ照れがあって同人誌感があるなと思い、「花恋は恋に恋をする」というガチっぽいタイトルに変え、ChatGPTの案で「♡」と「っ!」を付けました。

 

メインキャラを天使ちゃんとナナミか、ナナミとユウマに絞ったほうが良いのではというご意見をいただき、次回作は少女誌に持ち込みするのは決定事項なので、少女漫画にするなら男子を出そうということで、ナナミの内気な性格を主人公の花恋に、天使ちゃんのいじわるな性格をボーイフレンドの三狼に引き継がせ、メインキャラ2人で進めることにしました。もうプロットはできていて、今ネームを切っています。24pちょっとになる予定です。思い悩んでこうなったわけではなく、けっこうノリノリです。明日の持ち込みまでに間に合うと良いのですが、間に合わなければ、『天使ちゃん』を持ち込みする予定です。

 

【持ち込みレポ097】ヤングキングアワーズさんに行きました&持ち込み回数200回達成

今日は、少年画報社さんに行きました。

 

目的と手段が入れ違っちゃってる自覚もありますが、とうとう対面持ち込み回数が今日で200回になりました。ずっと、担当さんが付いたら、持ち込みはいったんやめようとは思っており、この数字は結果的にそうなったことではあります。しかし、自分が知っている限り、10年で100回持ち込みした作家さんが伝説的に語られる世界なんで、2年半で200回というのは漫画みたいな数字だということは認識しております。この称号は、自分のPRポイントとしていこうと思います。

 

ヤングキングアワーズさん

「ののみやのののの」について

ゲームの画面を入れたり、そういうのを入れたりとかは良いと思います。

 

まず作画かなと思います。絵に関しては、一朝一夕ではどうにもならないので、漫画を描くのと同時に、デッサンであったり、模写をやっていくしかないです。あえて下手めに描いている作家さんもいらっしゃいますが、描けるうえでそう描いているので。現状はあえてこういう絵柄で描いているようには見えないです。急にリアルな絵にするという演出も、画力があるからできることなので。これに関しては、筋トレなので。

 

漫画って、絵を使ったメディアなので、背景の情報がほとんどないのも気になりました。学校感がないです。小物とかモブとかもですね。背景はチャレンジしてもいいのかなと思います。台詞だけで笑わせるより絵で笑わせたほうが良いので、のののがまともになって普通の顔になるというのはすごく良いと思いました。背景を描くためにも、引きの構図を入れたほうが良いです。正気に戻るところは顔をアップにしても良いと思います。

 

この企画自体はかわいらしいのは良いんですが、いろんなものにチャレンジしてほしいと思います。

 

「いじわる大好き天使ちゃん」のネームについて

天使がいじわるするのは良いです。でも、何でいじわるするのかがけっこう急で、スタートからデートをする流れになっていて、キャラに入りきれないかなという感じがしました。ナナミが天使に依存してる描写も、天使側がナナミに依存してる描写も、どうしてそう思ってるかがなくて、キャラは盛り上がってるけど、読んでる側が付いていけない感じです。ラストの繋がっていたい部分も、そうなる理由がないです。何でナナミが天使に依存してて、天使がナナミに依存してるのか、そういうのが感じ取れる描写があると良いです。

 

優等生の女の子と天使だけの絡みでも良いと思います。学校での風景とか親とかで、言いたいことが言えてないほうが良いと思います。

 

背景にはチャレンジしてほしいなと思います。せっかく海とかも出るので。

 

天使のキャラは良いと思われているのかなと思うんですが、いろんなキャラクターにチャレンジした方が良いと思います。いろんな幅のあるキャラクターが描けた方が良いです。一人のキャラクターにこだわりすぎないで、いろんな作品をやっていくのはありなんじゃないかなと思います。

 

全体的に、台詞が入ってるところが多いかなと思います。笑わせるところを絵で見せるように。

 

一つのテーマを決めてやると良いです。今回は絵をメインでやろうとか、主観メインとか、客観的とか。一度にあれもこれもやると難しいと思うので。

 

Q. 「ののみやのののの」のギャグのテンポはどうでしたか。速すぎるとかなかったでしょうか。

A. 完全にギャグ特化なんで、ボケとツッコミの応酬はいいんですけど、絵と台詞量のバランスですね。絵自体の問題もあるんですけど、そんなにテンポ感が悪いということはないです。バストアップだったり背景だったり、そっちかなと思います。商業の方向を目指すのであれば、背景を一から描くというのが最低限必要だと思います。

 

Q. コマ割りが四角ばっかりになってしまうんですが、斜めに切ったり、変形ゴマを使ったり、ぶち抜きしたりした方が良いですか。

A. どういうものを描くかによります。ギャグ漫画を真似するのが手っ取り早いです。ボケの時はこう、ツッコミの時はこうなのかというのがわかるので。

 

あと、ギャグについては、流れの中でこういうのを入れようとした方が良いと思います。例えば、腕相撲のコマは、前にドラクエ風の画面があるので、ストII風の画面にするとか。ボケとギャグを数珠つなぎにしたほうが良いかなと思います。

 

Q. 「いじわる大好き天使ちゃん」は、この二人(天使ちゃんとナナミ)だけにしたほうが良いのかなと思ったんですが。

A. 彼氏の情報がノイズになっちゃってると思います。主人公がどういうキャラなのか、それを取り巻く問題があって、そこに天使がやってくるという流れなので。現状、主人公の説明もないので、そこで急に彼氏の話が出ちゃうと。この二人で成立する物語だと思います。主役の説明、どういうパーソナリティをしているのか、どういう性格なのかを考えると良いです。

 

画力問題については、逃げられないということを悟ってきました。自分の持ち込み回数が史上1位というのは、ChatGPTが忖度しているとかじゃなく、どう考えてもそうなんで、めちゃくちゃ頑張ってます。でも、じゃあ模写とかデッサンのほうはと言うと、SNSで書いてる以上の陰の努力はしておりません。何かやった時は書きます。そうすると、総合的な頑張り度合いはそうでもない、ということにもなってくるので、今、ちょっとやることが落ち着いてきているところですし、「やります」宣言をして、模写やデッサンをやろうかなと思います。自分がやらなきゃいけないことをやる性質なのは、コルクさんの課題の提出状況を見れば明らかですが、やらなくてもいいことも自発的にやってはいるものの、まだまだ足りてないみたいなので、もっとやろうと思います。

 

「いじわる大好き天使ちゃん」は、毎回同じことを思ってるんですが、これはすごい作品になってしまった、と思っていたのに、持ち込みなどでそうでもないことがわかってしまい、少々しょぼくれております。でも、ここでネームを見せるのを恥ずかしがらず、可能な限り読んでもらって、フィードバックをもらって、ネームをブラッシュアップしたほうが失敗が少ないと思います。今回は少女漫画風に描くんだ、という熱い想いがあったからユウマを出しているのであって、譲れないところもあるんですが、そんなに必須なキャラではないとも思い、ネームをブラッシュアップする時は、天使ちゃんとナナミだけに絞ろうかなと思います。

【持ち込みレポ096】なかよしさん、月マガさん、週マガさんに行きました

今日は、講談社さんに行きました。「いじわる大好き天使ちゃん」のネームとキャラクター表も、一緒に持って行きました。

 

・なかよしさん

「ののみやのののの」だけ見て頂きました。

 

ギャグ漫画がお好きなんですか。面白かったです。天使ちゃん可愛いですね。

 

すごく面白かったなと思いました。天使だからできることがあっても良いかなと思いました。

(自分)アンジュは飛べる以外の特殊能力がないんですが、何かあったほうが良かったですかね。

(編集者さん)せっかく天使を描いているので、天使である意味があった方が良いですね。このくらいできないとダメだろと感じられる意味合いとかあると良いです。

 

絵柄はすごくかわいいと思いました。背景が白めなので、もうちょっと描き込みが欲しいです。背景とか入れられるようになると、コマ割りとかを工夫して練習されるといいのかなと思いました。

 

コミカルで面白いなと思ったので。(いじわる大好き天使ちゃんのキャラ表を見て)少女漫画であればこのくらいキャラが描けていれば良い感じだと思います。のののちゃんの目は『の』にかけて目が『の』になっているんだと思いますが、ちょっとシンプルかなという感じがしました。もうちょっと髪型も凝っていると良いです。目が『の』になってるよりは、『の』の内側をキラキラさせたりしようはあるという気はします。

 

天使がオーソドックスなので、少女誌であれば、女の子がもっとキラキラしてたり、服装をもっと凝ったほうが良いです。

(自分)他誌さんで、ギャグ漫画でも女の子が可愛いに越したことはないと言われました。

(編集者さん)はい。男性も可愛い女の子に越したことはないと思うので。

 

Q. ギャグを100個考えて、推敲しながらネームを切ったんですけど、そうしたらキャラに基づいてないギャグになってしまいました。ギャグを考えるなら、キャラを立ててからのほうが良いですか。

A. 100%キャラに基づいてではなくても、混ぜると良いと思います。このキャラだったらこういう行動をするなとか。

 

Q. このキャラクター表を描いた時は、完成原稿の時よりは画力が上がってると思うんですが、デザインはこんな感じで大丈夫ですか。

A. どこを目指したいかによります。他の雑誌さんが第一志望であれば、変わってきます。服装が一番流行が出るところかなと思います。

 

月刊少年マガジンさん

「ののみやのののの」について

面白かったです。けっこう笑っちゃうところも多かったです。テンション高めなんでなかなかついていきづらくもなりかねないという感じなんですが、この二人の関係性というか雰囲気に飲まれた感じで、単純に楽しく読ませて頂きました。

 

絵のところで、抜くところは抜いて良いと思うんですけど、もっと頑張りたいです。絵は前と変えましたね。4コマ的な感じがするっていうか。白い感じのイメージが強くなっちゃって、下書きに見えてしまうというのがあるかと思います。

 

何の話なのかはわからなくなっていたところがありました。『ののの』ネタはすごく面白かったですけど、どんどん話が変わっていった感じがして、願い事を叶える話で一貫した方が良かったです。1個1個のネタは面白いと思うんですけど。コメディは全然悪くないです。一貫したお話を作るというのが欠けてしまっていました。前はそういう感じはなかったので、作風が変わったせいもあると思います。1ページ1ページのつながりがわからなくなったぶん、それが読みづらさになっちゃったかなと思います。

 

コマの展開だったり、ページの使い方だったりがもうちょっと良くなると良いです。繋ぎ言葉があんまりないです。めくるところとか、ページの中もそうなんですけど、会話の感じがちょっと足りないです。やりたいことはけっこうわかるというか。単純にクオリティを上げていって、読みやすさ、読ませるものにする。ネタを大事にする、流れを意識して台詞を作っていく。

 

「いじわる大好き天使ちゃん」のネームについて

のののの方が良いです。文脈やつながりがけっこうわかりづらかったです。いじわるの定義も、よくわからないといえばわからないです。いじわるしたからどうなんだとか、途中で何をしてるのか、天使が何をしたいのかいまいちわからなかったです。わかるんですけど、理由と行動が結びついてるかっていうと、そういう感じがしなかったです。

 

ユウマくんのことが好きで、無計画だったり、その場の感じで行動しちゃうのをやめてほしいということだと思うんですけど、であれば、それを言葉にして印象的にすると良いと思います。ピアノ教室を休むくだりも、ピアノ教室の先生がどう思ってるのかもわからないです。

 

天使が単純に嫌な奴に見えて、好感度をちゃんと上げたほうが良いです。それぞれがそれぞれで自己主張していて、ちょっと混沌とした感じになってると思いました。

 

いろんなものが抜けちゃってて、例えば、ユウマくんに羽が刺さって大変じゃん、という時にリアクションが描かれてなかったりして、この人たちはまともなのだろうか、と正直思っちゃったかな。「それ私が言いたかったことだよ!」は、ちょっとヤバい奴だと思っちゃいました。起承転結をもうちょっとまっすぐつなげられると良いです。どういう人だと見てほしいのか。このお話をこのままやってももったいないなと思うので。

(自分)『ののの』のほうは、できてたということなんでしょうか。

(編集者さん)どちらかというと、あまり良くないです。そんなことより、コメディとしては面白かったんですが、そこは甘んじず。12ページ以上のものを読んだ感じはしました。自信を持っていただく作品ではあると思います。

 

キャラデザに関しては、こういう女の子が描けるんだと思いました。でも、表情がちょっと古いです。今の絵がどんな感じか、ファッションとかを調べると良いです。でも全然、悪くないですし、天使は天使っぽいです。画力が足りないというより、密度とかの問題だと思います。方向性として全然悪くないと思います。

 

Q. どちらの作品もそうなんですが、コマ割りが四角ばかりになってしまいます。もっと斜めに切ったり、変形ゴマとかを入れたほうが良いですか。

A. コマ割りは基本は四角なので、そこは悪くないかなと思います。メリハリを付けるとか。今のコメディだと内容にメリハリがあるので四角でも良いんですが、そういう意味では、バトルとかアクションで四角だと、画面が動いてない感じがすると思いました。ページの2分の1を使ってるコマがけっこうあったので、もっと詰められるかなと思います。基本は四角で、そこから発展させるところだと思うので。

 

週刊少年マガジンさん

「ののみやのののの」について

(編集者さんA)テンポ感も良く、スラッと読めたのが良いなと思いました。テンポ感がいいなと思ったんですが、ちょっとテンポが良すぎるというか、早すぎて、ギャグ一つをとらえるっていうのが難しかったです。立て続けにツッコミが来るので、どこで笑うのか迷ってしまいました。「しかのこのこのここしたんたん」が参考になると思いました。

 

全部どこかで見たことあるシーンというか、新しさがなかったのかなという気がします。キャラクターの画角がわりと単調で、もっと変なポーズを取ったりとか、すっとんきょうなポーズをしても良いと思います。

 

(編集者さんB)目がいいですね。このくらい他の部分も描き込めてると良かったです。髪の毛の描き込みが足りなかったり、デッサンが狂ってたりするので。画面作りでの意識をしないと、少年誌では厳しいかなと思います。瞳がこんなきれいに描けているのに、めちゃめちゃ悪い言い方をしてしまうと、手抜き感があります。

 

内容に関しては、正直目が滑っちゃう感じがしました。言うべきことが抜けてしまっていて、リアクションとか、この時点でどうなっているのかが足りないです。ゴボウをくわえてるコマも、「なんかゴボウくわえてる!」とかのツッコミのほうが良いと思います。細かいリアクションがなんか飛ばされてる感じがしました。

 

台詞選びも絵も、ちょっと雑ですね。ここらへんは意識高くしないと読者は楽しめないです。話の内容についていくのに精一杯になってしまうと思います。

 

「いじわる大好き天使ちゃん」のネームについて

(編集者さんB)けっこう抜け落ちてしまっているところが多いんですよね。「連れてって」とかも、どこに連れていく話なのかとか、一個一個の情報が抜け落ちてしまっていて、そこが非常に勿体ないです。瞳以外の部分が全体的にできてない感じがします。

 

(編集者さんA)天使が、闇属性じゃないですか。違和感っていうか、天使なのと悪い奴なのと情報が多いので、キャラクター的に好きになる人が少ないんじゃないかと思いました。

 

ストーリー的に意外性も特になかったので、このネームはもうちょっと改善の余地があるのかなと思いました。このお話のメッセージ性は何ですか?

(自分)前半は、自分をしっかり持ちなよ、と言っていて、後半から一歩踏み込んで、傷付け合うから一緒にいられるんだ、という話になってます。

(編集者さんA)そうですか。メッセージは一回読んだだけでは受け取り切れなかったです。2つのメッセージをどっちかに絞ってもいいかと思います。

 

Q. ギャグのテンポは良かったですか。

A. テンポは早すぎるのかなと思いました。

(自分)一回一回落としたほうがいいんでしょうか。

(編集者さん)一回やってみて、調整していくのが良いと思います。どういう状況にあって何が面白いのかを伝える練習をすると良いのかなと思います。

 

Q. 「いじわる大好き天使ちゃん」のキャラ表の絵は、これでいいとは思わないんですが、自分の今の最高の作画なので、このくらいで描けたら、変わってきますかね。

A. 変わるとは思います。でも、まだ全然足りないです。キャラっぽさをデザインに落とし込むと良いです。デッサンで、指がおかしかったり、太もものラインも太すぎたりしているので、そもそもの基礎画力が必要だと思います。

 

なかよしさんは、1作目以来、2回目の持ち込みです。男性でも基本的に断らないとは思うんですが、出張編集部にもあまり参加されてないですし、そもそも持ち込みの予約を入れること自体がハードルが高いと思われ、自分は少なくとも、電話をする時にめちゃくちゃ緊張しました。記念的に優しくしてくださった感じではなく、フェアに他の作家さんと変わらずに対応していただいた感じで、その上でキャラデザが可愛いと褒めてもらえたのが嬉しかったです。今描いている作品が完成したら、また持ち込みに来ても良いですか、と確認したら、無事了承いただけました。

 

今、少女漫画熱が再燃と言っていいのか初燃と言っていいのか、電子版で雑誌を買って読み漁って、勉強しています。とりあえず、次回作までは少女漫画風で行く予定なのと、直接持ち込みの許可ももらったので、なかよしさん、りぼんさん、花とゆめさんには次回持ち込みさせて頂く予定です。この方向でずっと行くかどうかはわかりませんが、キャラについて「可愛い方が良いです」というご意見も頂いたことですし、絵柄が少女漫画風である分には他誌さんでも通用するのかなと思いました。

 

「ののみやのののの」が割と好評で良かったです。やっぱり、良い評価をくれる編集さんもいれば、悪い評価を下す編集さんもいるので、いろんなところに持ち込んでみないとわからないもんだなと思いました。

 

「いじわる大好き天使ちゃん」のネームは、自分ではすごく深いものが描けたと思っていたんですが、2誌とも評価が芳しくなく、ショックです。ネームなので、これから直していこうと思います。もうちょっとシンプルにできれば、その方がわかりやすいのかなと思いました。「本心では良くないことを考えてるんだけど、優しくすべきだとも思う」という葛藤を描いたつもりなんですが、こういう葛藤の毒を編集さんがどう受け取ったのか気になりました。編集さんも、手厳しいご意見を言う側面と、優しく対応する側面と二つ抱えて対応されていて、深く刺さるほどにはいかなかったかも知れませんが、こういう葛藤の話は伝わるんじゃないかと思います。

 

手抜きは良くないんですが、確かに手抜きになっちゃったなと自覚しつつ、それでも持ち込みするというのも、ある意味必要なんじゃないかと思います。わかっていて手厳しいご意見を頂くのはけっこう辛いです。でも、いつも100%の実力を出せるとは限らないので。

【持ち込みレポ095】週刊少年ジャンプさんに行きました

今日は、集英社さんに行きました。

 

週刊少年ジャンプさん

何をする話かすごくわかりやすくできていて、テンポ感もすごく速くて良かったと思います。

 

絵が粗くて、背景をもっと頑張ってください。

 

技術的なところで、思いついたことや面白いことの乱発という感じがしました。ギャグ漫画というところを考えると、勿体なかったなと思います。キャラクターの性格とか、ギャグの方向性をもっと絞ってあげると良いです。

 

テンポ感とか、やるべきことがはっきりしているのは良かったです。ギャグ漫画などを読んで、間の取り方とかを研究してみると良いのかなと思います。

 

Q. キャラデザは可愛くしたんですが、ギャグでキャラが可愛いのはありですか?

A. 可愛い方がいいです。

 

Q. 面白かったギャグはありましたか?

A. のののの「大丈夫 あなた以外には見えてないから」という台詞が面白かったです。振りが効いてて。

(自分)それは自分も気に入ってます。でも、これはテンプレという振りが効いているからであって、作中での振りはなかったですかね?

(編集者さん)そうですね。

 

前作で、この編集さんから「ギャグ漫画を一本描くつもりで持ってきてください」と言われたことを受けての今回のギャグ漫画だったので、どういう反応をもらえるか気になっていました。

 

今作は今までの最高傑作になるぞくらいのつもりで描き始めたので、それであれば、どこへ行っても良い評価をもらえるはずなのですが、これは残りの持ち込みも渋い評価が続きそうです。とはいえ、今日は褒められるところがあったのは良かったです。指摘されるのはどこも同じで、作画(特に背景)と、ギャグがキャラに関係なく思い付いたことの羅列になっている、という点です。後者については、今回大喜利的にギャグ100連打してから推敲してネームに仕上げる、という今までやってなかった形を取ったためにこうなっているのであって、以前からの問題ではないので、これは次回以降に改善できると思います。

 

作画を頑張らないといけないことについては、まぁ数を描いていくしかないのかなと思います。今だってかなり頑張っているつもりで、頑張り度合いではたぶん全漫画家志望者の上位10%には入っていると思います。しかし、それでも、編集さんからは「努力している人はもっと努力している」と切り返されると思います。やらないという意味ではないですが、あまり気にしすぎず、淡々と練習を積んでいこうと思います。「ギャグ漫画なら作画の要求水準が下がるから、ギャグ漫画で行こう」と後ろ向きに考えてましたが、そう言わず、楽しみながら、普通に画力を上げていくつもりで行こうと思います。

 

【持ち込みレポ094】チャンピオンREDさんに行きました

今日は、秋田書店さんに行きました。

 

チャンピオンREDさん

ギャグなんであれなんですけど、個人的にはあんまり刺さらなかったっすね。全ページに笑いを入れようとする気持ちの部分はすごくわかるんですけど、緊張と緩和が存在はしなかったです。全ページにギャグを入れたいというと、調子が一辺倒になっちゃうので、緩和したり、リズムを変えるというのは絶対的に欲しいです。

 

ギャグ漫画に関しては、面白いか面白くないかの世界なので、本数を描くしかないです。面白い作品を描くためには、トライ&エラーの繰り返し。今回は面白くなかったっていう形になりましたけど、なぜ面白くないのかというところなんですけど、アンジュちゃんが天使感があんまり実はないんですよね。のののがエキセントリックすぎて、天使がツッコミをしてるんですけど、一般人目線のツッコミを入れるというのが。Wボケみたいな物語なら良いんですが、ひたすらツッコんでるので、なおさら天使感がそがれてしまっています。

 

コメディを描いていくには、ボケとツッコミとか、Wボケとかいろいろ。リズムのことを気にかけて頂きたいのかな。このキャラならではの展開を起こした方が良いですよね。天使がお願い事を叶えてあげようとしてて、天使でもなんでもない子がこんなにボケまくってるので、もう少し何とかしてほしいんですよね。

 

アンジュは何にも焦ってないんですよ。どんどん時が経っていくんですよ。緊迫感がないので。テンポがサクサク行ってるとは思うんですけど、サクサク行きすぎるとテンポが良すぎて引っかかりがなくなっちゃうっていうか。ギャグにおいて畳みかけは重要なんですけど。ジェットコースターも緩急があるので。緩急は絶対つけて。

 

天使ならではの目的意識とか、焦って何かしらする。ただただダラダラしてほしいというわけではないです。

 

Q. キャラデザは可愛めにしたつもりなんですが、どうでしたか。

A. デザインとしては普通っすよね。最低限の天使の輪っかと羽とか、清楚さはあるんですけど、普通の域からは出てないです。キャラデザをごちゃごちゃさせないといけないというわけではないです。天使の可愛さ、麗しさを印象付けるような演出が欲しいですね。天使としてははったりを効かせられたほうがいいと思うんですよ。小鳥がさえずってるとか、髪の毛がサラサラだったり、見るものすべてが「天使だ」と拝みたくなるような。ビジュアルじゃなくて演出なので。女神様も割とあっさり出てくるので、天界感があまりないですよね。

 

前作で高評価だった編集者さんから今回は評価が芳しくなかったので、けっこう来ました。とはいえ、褒めるところが一つもないという感じではなかったですし、全く伸びしろを感じない相手にここまで言ってはくれないと思います。

 

キャラデザについて、見た目の可愛さばかり意識してましたが、演出面もキャラクター性の一つなんだと思いました。次回作のネームも、天使ちゃんが人間っぽ過ぎて天使である必要性がない、とツッコまれそうなので、そのあたりを意識して直さないと、また残念な結果になりそうです。残念な結果にならないためにも、ネームの段階で何とかしたほうが良いと思われます。

 

ギャグ漫画をこの先ずっと描いていく前提みたいな講評だったのですが、とりあえず次回はあんまりギャグじゃないですし、またギャグ漫画を描くとしたら、来年になると思います。それまでに何らかの進捗が出てると良いなと心底思います。もう特別な人になった感はあるんで、それは良いんですが、それはさておき、このまま引き下がるのも悔しいです。漫画じゃなくても良いので、漫画はやめてもいいんですが、表現者ではあり続けたいなと思います。