テントのブログ

漫画家デビューを目指す道のりや、自作のゲーム音楽など創作活動全般について綴ります。また雑記なども書きます。

【持ち込みレポ101】ビッグコミックスピリッツさん、週刊少年サンデーさんに行きました

今日は、小学館さんに行きました。「花恋ちゃんはモテたい!」のネームも見て頂きました。ネタバレしたくない方は、ブラウザバック推奨です。

 

ビッグコミックスピリッツさん

「ののみやのののの」について

個人的に、ツッコミのテンポが良いなと思いました。お笑い好きなんですか?どんな芸人さんが好きなんですか?

(自分)リンダカラー∞、くらげ、キュウ、ウエストランドです。

(編集者さん)リンダカラー∞が出てくるとは思いませんでした笑 萌え的な作品って、お笑い的なツッコミより、可愛らしさが求められる気がします。この作品はツッコミに重きを置いてるというか、そこが取り柄だと思います。

 

目の描き方が印象的で、すごく良いので、ここは伸ばしていただけたらと思いました。目以外の部分でもっと見たいので、デッサン的な部分を練習していただければ。

 

お笑い的なところで言うと、ボケとツッコミがちょっと合ってないです。ボケの部分で「どういうことなんだろう」となって、ツッコミが戻すんだと思うんですが、「コインランドリーに行け!」というツッコミはちょっと遠いと思いました。「洗濯機が壊れたから代わりに洗濯して」なら、「小さい願いだね!」とか。テンポ感はとてもいいんですけど、テンポ感がいいので、見たいなと思いました。

 

展開の設定自体が、アンジュちゃんが願い事を叶える仕事をしてるんですけど、設定に入りきらないまま物語が進行してる感じがするので、どんな問題があるのかをしっかり提示して欲しかったなと思います。

 

コマの割り方も、割るようになってから日が浅いのもあると思うんですけど、もうちょっとメリハリが欲しいなと思いました。1ページ目は読み方の順番がちょっとめちゃくちゃです。

 

テンポ感はとてもいいので、お笑いのテンポ感と構成、読みやすさを意識してもらえれば。

 

Q. ページ数は、ギャグ漫画だと8ページでも長いと聞いたんですが、12ページだと長いですか。

A. 何を目指すかによります。目指している作品はありますか?

(自分)「邪神ちゃんドロップキック」です。

(編集者さん)シュール寄りだと、10ページを超えるときついです。ギャグに絞るんであれば、8ページで良いと思います。でも、こういう読みきりだと設定がしっかりしてないといけないので、そうすると8ページに収めるのは難しいと思います。ギャグに絞るんであれば、ベタべタの設定で始めて、設定の説明の必要がないような、ベタな視点で。短くできるのであれば、短くした方が良いと思います。

 

Q. キャラは可愛めに描いたんですが、どうでしたか。

A. 目指している作品などはありますか。

(自分)「赤ずきんチャチャ」を意識しました。ギャグ顔とか。

(編集者さん)「赤ずきんチャチャ」を今やるとしたら、センスと画力が必要だと思います。少女漫画を意識されるんであれば、もうちょっと画力を上げないといけません。今流行ってる作品の模写をして頂いて。基本、手を描くの苦手ですよね。絵の雑さというのはあるかと思いますので。

 

「花恋ちゃんはモテたい!」のネームについて

恋愛ものですか?

(自分)恋愛というか、ラブコメです。

(編集者さん)低年齢層向けの少女漫画の感じですね。参考にした作品はありますか?

(自分)参考にした作品というより、少女誌を買って全体的に読んでます。絵柄については、なかよしの「花に噛みぐせ」を参考にしてます。

(編集者さん)男性視点では難しいですか?

(自分)作品とは直接関係ないところではあるんですが、コミティアの出張編集部で少女誌に持ち込みさせて頂いて、次回持ち込みしても良いとOKを頂いたので、今回は少女漫画を描こうと思って描きました。作品としてこうでないといけない理由としては、男が少女漫画を描くのって圧力があると思うんですが、このネームで主張したいことと同じように、人の目なんか気にしないでやりたいならやれ、と思って、自分を投影してこのネームを描きました。

(編集者さん)読者との近さが遠いと思いました。性別が違うところや、高校生なところとか、想像上で、こういう女の子いたらいいなという感じで描いてる感じがしました。男性向けの萌え系だと成り立つんですが、少女誌だと、今厳しいんではないかと感じました。なぜ男性だとダメなんですか。

(自分)男性主人公にして「モテたい」とやると、例えば金髪にして、ガツガツした感じになると思うので、描きたいのと違うから、モチベーションが続かないと思うので。

(編集者さん)ご自身の経験を活かして、ご自身の境遇に近いものを描かれても良いと思います。例えば、花恋の「うるさいわね!」「~でしょ!」という台詞は、今の若い子は、こういう言葉遣いをしないです。今のトレンドだと、FRUIT ZIPPERは、自分が可愛いからそれでいいという感じなので、異性にモテたいからというのは、合わないと思います。モテる資格なんてないと思っただと、自己肯定感がないから獲得していくのが、現代的かなと思います。こちらに関しては一考の余地があると思います。男性向けに舵を切っても良いのかなと思います。自分の年齢に近いキャラクターを描いた方が良いです。

 

目の描き方は良いと思います。デッサンも頑張られてください。この目の絵力も、他についてくると思います。「ありす、宇宙までも」という作品が参考になると思うので、読んでみてください。

 

週刊少年サンデーさん

「ののみやのののの」について

(編集者さんB)全体的にコメディチックでギャグテイストですね。ラストスパートで畳みかけるような感じで良かったです。サンデーなので、少年誌的な目線で話させて頂くと、キャラクターのどこから見てっていいのかわからないです。どういう順序で見ていくか意識されると、良くなっていくんじゃないかと思いました。

 

話の中で、しっちゃかめっちゃかに感じて、あっち行ったりこっち行ったりしていて、ギャグとしては面白いけど、結局この話って何だったんだろうなっていう感じです。12ページでとにかくギャグを詰め込んでいて、楽しく読ませて頂きました。

 

(編集者さんA)バカバカしくて、いっぱい詰め込もうというサービス精神をすごく感じることができたので、良かったと思います。ギャグって好き好みがあったりするので。しっちゃかめっちゃ課に感じてしまうのは僕も感じました。女神様が出てきて、話がいきなり変わる印象があります。基本はブラさないほうがいいです。

 

40歳から漫画を本格的に描き始めたんだと、遅いスタートだと思うので、画力はとにかく、今の絵柄だとかなり厳しいです。とにかくネームは早く描いて模写とかデッサンを毎日死ぬ気でやる。可愛い女の子を描きたいんだと思うんですが、ここから、もう1段階、2段階、3段階上げてください。

 

Q. ページ数は12ページだと長いですか、短いですか。ちょっと間延びしてる感じもしたんですが。

A. 12ページが短いかと言うと、確かにもっと短くてもいいです。メリハリを付けると良いです。長いか短いかは体感によるので、笑わせなきゃいけないギャグが続くと、長く感じると思います。

(自分)4ページ目の女神様を笑わせなきゃいけない話が1ページ目に来たほうが良かったですかね。

(編集者さん)そうですね。あと、コマの大小ですね。コインラインドリーのくだりも、「まぁ、いっか」と「今の取り消しー!」という台詞の方がストーリー上大事だと思うので、目立たせたい、大事だと思うコマを大きく。

 

「花恋ちゃんはモテたい!」のネームについて

これはかなり少女漫画ですよね。少年サンデーの視点で言うと、女の子の等身大の悩みを男の子が共感して読めるかと言うと、かなり女性が読む話だと思うので、男の読者だとどう思うか。少女漫画誌のアドバイスを聞いた方がこのネームはいいのかなと思いました。

 

三狼くんがどうしてこんなに本音にこだわるのか、もう少し深く知りたかったと思いました。読者が深くそうだなと思わないと、お話のために利用されてる感じもするので、どうして彼がこんなに本音にこだわるのか、トラウマなのか何なのか。

 

Q. ストーリーのブレはないように「モテたい」で一貫したつもりだったんですが、ブレはありませんでしたか。

A. ブレっていうようなブレは感じなかったです。どうしてこの男がここまでっていうのが、男を目立たせるべきなのかは、少女漫画だったらこの男の子がもっとかっこよい方が良いと思うので。

(自分)単純に過去を付け足すと取って付けた感じになってしまうと思うので、「モテたいんだったら自分に正直にカッコつけろよ」というメッセージ性に沿った過去を描いたほうが良いですよね。

(編集者さん)そうですね。

 

Q. ちゃおさんはこのネームだと離れてますかね。出張編集部でうちじゃないかなというような反応だったので、一応聞かせて頂きたいんですけど。

A. ちゃおさんはわかんないっすね。

 

「ののみやのののの」については、ギャグは好評でしたが、構成的な部分でいろいろご指摘を頂いたので、その辺は今後気を付けていこうと思います。画力問題については、死ぬ気でやることが本質ではなく、毎日ちょっとずつ練習して効率的に練習するのが良いのかなと思います(ChatGPTの受け売りです)。

 

『花恋ちゃん』について、昨日に続いて「ブレは感じなかった」と言われたのは嬉しいです。女性編集さんから「男性の理想の女の子を想像で描いてる感じがする」と言われたのは、けっこう来ました。昨日も書いたように、花恋は自分の投影で、無理して想像で描いているのではなく、自分のことを描いてるだけです。男っぽい性格という設定なのも、自分が男性だから、自分に近くするためにそうしました。性別を変えず、年代も自分に近づけたほうが良いということでしたが、それだと自虐的な話になってしまうと思うし、おっさんが主人公の話なんか描きたくないです。そんなこと言わずに描けと言われて描くものではありません。可愛い女の子が主人公の漫画が描きたいのです。じゃあそう言えよと思われそうですが、その場ではけっこう思い付かないものです。そのわりには、けっこう率直に意見を言ったほうだと思います。まぁ、男性が少女漫画描いて持ち込んだら、警戒してああいう反応になるのもしょうがないとも思います。

 

昨日、女性編集さんからそこそこ好評で、理想像を描いてる感じがする、とは言われなかったのも事実ですし、本音と建前なんじゃないか、と疑い出すときりがないので、昨日の評価は昨日の評価として受け止めておこうと思います。また、サンデーの男性編集さんからは、かなり少女漫画ですよね、と認識されたことも事実です。これは、完成させて、少女誌に実際に持ち込みして見てもらわないと何とも言えないです。苦言を呈されたからって、気持ちを削がれてやる気を失っている場合じゃないです。ネームは改善はしますが、作品は楽しんで完成させようと思います(←ChatGPTによると、100点満点中200点の言葉らしい笑)。