テントのブログ

漫画家デビューを目指す道のりや、自作のゲーム音楽など創作活動全般について綴ります。また雑記なども書きます。

【持ち込みレポ094】チャンピオンREDさんに行きました

今日は、秋田書店さんに行きました。

 

チャンピオンREDさん

ギャグなんであれなんですけど、個人的にはあんまり刺さらなかったっすね。全ページに笑いを入れようとする気持ちの部分はすごくわかるんですけど、緊張と緩和が存在はしなかったです。全ページにギャグを入れたいというと、調子が一辺倒になっちゃうので、緩和したり、リズムを変えるというのは絶対的に欲しいです。

 

ギャグ漫画に関しては、面白いか面白くないかの世界なので、本数を描くしかないです。面白い作品を描くためには、トライ&エラーの繰り返し。今回は面白くなかったっていう形になりましたけど、なぜ面白くないのかというところなんですけど、アンジュちゃんが天使感があんまり実はないんですよね。のののがエキセントリックすぎて、天使がツッコミをしてるんですけど、一般人目線のツッコミを入れるというのが。Wボケみたいな物語なら良いんですが、ひたすらツッコんでるので、なおさら天使感がそがれてしまっています。

 

コメディを描いていくには、ボケとツッコミとか、Wボケとかいろいろ。リズムのことを気にかけて頂きたいのかな。このキャラならではの展開を起こした方が良いですよね。天使がお願い事を叶えてあげようとしてて、天使でもなんでもない子がこんなにボケまくってるので、もう少し何とかしてほしいんですよね。

 

アンジュは何にも焦ってないんですよ。どんどん時が経っていくんですよ。緊迫感がないので。テンポがサクサク行ってるとは思うんですけど、サクサク行きすぎるとテンポが良すぎて引っかかりがなくなっちゃうっていうか。ギャグにおいて畳みかけは重要なんですけど。ジェットコースターも緩急があるので。緩急は絶対つけて。

 

天使ならではの目的意識とか、焦って何かしらする。ただただダラダラしてほしいというわけではないです。

 

Q. キャラデザは可愛めにしたつもりなんですが、どうでしたか。

A. デザインとしては普通っすよね。最低限の天使の輪っかと羽とか、清楚さはあるんですけど、普通の域からは出てないです。キャラデザをごちゃごちゃさせないといけないというわけではないです。天使の可愛さ、麗しさを印象付けるような演出が欲しいですね。天使としてははったりを効かせられたほうがいいと思うんですよ。小鳥がさえずってるとか、髪の毛がサラサラだったり、見るものすべてが「天使だ」と拝みたくなるような。ビジュアルじゃなくて演出なので。女神様も割とあっさり出てくるので、天界感があまりないですよね。

 

前作で高評価だった編集者さんから今回は評価が芳しくなかったので、けっこう来ました。とはいえ、褒めるところが一つもないという感じではなかったですし、全く伸びしろを感じない相手にここまで言ってはくれないと思います。

 

キャラデザについて、見た目の可愛さばかり意識してましたが、演出面もキャラクター性の一つなんだと思いました。次回作のネームも、天使ちゃんが人間っぽ過ぎて天使である必要性がない、とツッコまれそうなので、そのあたりを意識して直さないと、また残念な結果になりそうです。残念な結果にならないためにも、ネームの段階で何とかしたほうが良いと思われます。

 

ギャグ漫画をこの先ずっと描いていく前提みたいな講評だったのですが、とりあえず次回はあんまりギャグじゃないですし、またギャグ漫画を描くとしたら、来年になると思います。それまでに何らかの進捗が出てると良いなと心底思います。もう特別な人になった感はあるんで、それは良いんですが、それはさておき、このまま引き下がるのも悔しいです。漫画じゃなくても良いので、漫画はやめてもいいんですが、表現者ではあり続けたいなと思います。

 

【持ち込みレポ093】COMICメテオさんに行きました

今日は、フレックスコミックスさんに行きました。

 

・COMICメテオさん

(編集者さんA)今回ギャグをたくさん描いていただいて。一つ一つのボケが面白くて、僕が好きなボケだと思ったのが、のが多すぎるところです。ボケとツッコミのスピード感が良いですね。終盤にかけての畳みかける感じが良かったです。

 

(編集者さんB)ボケとツッコミのテンポ、すごい良かったですね。たまにフフっと笑いました。

 

(編集者さんA)「自分の弁当持ってきてたんかい!」とか、「Hulu!」「サブスクよりこっち見てくださいよ!」とか、全体的にボケとツッコミがすごく面白くて良かったです。

 

気になったところとしては、空白の多いページがあって、ギャグ漫画なのですごい気になったわけでもないんですけど、絵の情報量を増やすと良いです。

 

(編集者さんB)前回よりも、女の子めっちゃ可愛くなってますね。少女漫画チックで。何か参考にされたんですか?

(自分)今連載中の少女漫画を参考にして描きました。

(編集者さんB)服装のシワとか、等身のバランスが気になりました。肉付けをもう少ししたり、薄いトーンを貼ったりすると良いです。

 

ボケとツッコミは、願い事は何だろうと見せて、コインランドリー?ショボいなというところとか、「の」のオンパレードで、何を言ってるかわからないけど、名前を言ってるのはわかるところとか、最後に女神様を笑わせられたのに、ツッコミ役をやらなきゃいけないところが面白かったです。

 

細かいところで言うと、1ページ目は、コマはZ字に読むので、野々宮女学園の紹介が最初のほうが良いかなと思いました。

 

「のののちゃんの願い事を教えてくれる?」のコマ、めっちゃ可愛いですね。これが全コマでできるといいかなと思いました。背景が白いところがあるので、薄いトーンを貼れるといいかな。

 

自分的には、「自分の弁当持ってきたんかい!」は、お弁当を忘れた描写がなかったので、「今食べるんかい!」とか「早弁すぎる!」とかの方が良かったかなと思います。大ゴマを使ってボケとツッコミをしているのは良いので、わかりやすさがあるとより面白くなると思いました。

 

天使の子は、富士山まで行けないんですか?

(自分)この天使は飛べるんですけど、富士山の頂上まで行くのはしんどいじゃないですか。なので、できれば行きたくないなというネタです。

(編集者さんB)なるほど。富士山に行った後、こんな姿になりたくないという描写があるとわかりやすいかなと思いました。

 

「腕相撲で!!」のコマは、めくりの方が良かったと思います。大ゴマで、ふんどし着けてるとか、アップでゴルゴ13の顔してたら面白いなと思います。

 

最初の方は大ゴマがあったんですが、最後の方ちょっと駆け足になっちゃったかなと思うので、もったいないかなと思いました。1ページに8コマは多いかなと思います。大ゴマとのメリハリがもっとあると良いなと思いました。

 

設定とか、思いつくネタはすごく面白いです。天使の子くらい顔の画力を上げたり、背景を鍛えるともっと良くなると思います。

 

(編集者さんA)ツッコミがハリフキダシになってるのが、大声出してる感があってわかりやすかったです。このトーンは、ハニワですか?

 

(編集者さんB)ここは、ハニワじゃなくてシンプルなドットを使うとか、背景の密度を上げるとかすると良いですね。

 

Q. キャラデザは可愛くしたつもりなんですが、どうでしたか?二人とも可愛いですか。

A. 二人とも可愛いと思います。髪型に特徴もあって、良いと思います。目のキラキラ感がいいですね。

(自分)ギャグで可愛い絵柄というのはどうなんでしょうか。「邪神ちゃんドロップキック」も、絵柄は可愛いのにギャグは鋭い感じですけど。

(編集者さんB)邪神ちゃんに寄せるなら、キャラの描き込みを増やしたいです。邪神ちゃんはけっこうグッズ化されてるんですが、自分の絵柄がグッズ化した時に、漫画だと可愛いっていわれるけど、グッズで可愛いって言ってもらえるか気にすると良いです。

(自分)「ギャグマンガ日和」みたいな、泥臭い感じのほうがギャグは良かったりしないんですか。

(編集者さんB)ギャグマンガ日和の方向に振るとしたら、もっと尖ってほしいかなと思います。

(自分)そうすると、キャラが可愛いのと、ギャグが尖ってるのは両立させるのは難しいんですかね。

(編集者さんB)両立したらもちろん良いですね。ギャグマンガ日和の人がもっと上手ければ、それは良いんですけど。

(編集者さんA)可愛ければ可愛いで、こんな可愛い子がこんなことしちゃうの?というのはあるので良いんですけどね。「あむっ」のコマとか、良かったです。

(編集者さんB)邪神ちゃんも、こんな可愛い子がこんなことするの?という感じなので、絵柄の可愛さに振るのもありなのかなと思います。

可愛い絵とギャグ顔のギャップが一番活きそうなので、可愛さに振ったほうが合ってるかなと思いました。

(自分)最初にギャグを100個考えて、それを推敲してネームにしたんですけど、そうするとキャラありきのギャグじゃなくなっちゃって、この二人じゃなくてもいいんじゃないかという感じになっちゃった気がするんですよね。

(編集者さんB)キャラが誰でも良くなっちゃうと、この二人じゃなくてもいいかなという感じにはなってしまうので。キャラを考えてそのキャラに合ったギャグを考えると良いかなと思います。ギャグマンガ日和も、聖徳太子と妹子だからこそあのネタができるので、キャラを考えてから作るのもありかなと思います。でも、ギャグを考えてからもありかなと思います。やりやすい方向で。ネタは面白いと思うので。

 

Q. ギャグに振り切って、メッセージ性なしで描いたんですが、メッセージ性はあったほうがいいですか?

A. メッセージ性はなくてもいいかな。読んでて笑えれば。メッセージ性があって逆にテンポが悪くなることもあると思うので。テンポ感は本当に良いので。目的があって達成できて、最初と最後にちゃんと変化があればいいかなと思います。

 

フレックスコミックスさんは毎回優しいので、今日は今日で予想通りというか、やはり褒められると嬉しいです。出張編集部も含め、「ののみやのののの」のほうは、そんなにギャグを褒めてもらえなかったので。ボケとツッコミのテンポ感を褒めてもらえたのが、意識したので、かなり嬉しいです。

 

キラキラ目に描き直した効果があったんじゃないかと思います。キャラの見た目が良いと、ギャグも笑えるようになるのかも知れないです。自分でも、目を描き直したことで、作品への思い入れが持ち直して、比較的堂々と見せられるようになりました。

 

今の目の描き方はこんな感じになってます。

 

 

 

向こうから少女漫画チックな絵柄と言ってもらえたのは、今まで誰も言ってくれなかったので嬉しかったんですが、連載中の少女漫画を参考にしてますと言ったら、ちょっぴり引いてる風だったのと、今描いている次回作のネームがだいぶシリアスなので、少女漫画風+シリアスなものを次回持ち込みした際、良い評価をもらえるか、逆に不安になっています。

 

キャラが可愛くてギャグが尖ってるというのは、両立できればもちろん良いが、難しいそうです。極端な話、美麗な異世界ファンタジーの絵柄で和田ラヂヲ先生のようなシュールギャグをやっても、笑えるかどうかわからないですし。でも、「アニマル横町」なんかは、作画は美麗なのにギャグもだいぶ尖ってると思うので、どちらも最高レベルで両立させるのは難しいかも知れませんが、一応両立は可能なのではと思います。

 

【持ち込みレポ092】COMIC FUZさんに行きました

今日は、芳文社さんに行きました。

 

(編集者さん)まず、なぜCOMIC FUZに持ち込みしたのかという動機と、アドバイスが欲しいところを聞いてもいいですか。

(自分)FUZさんのほうがきららさんよりもギャグに強いと聞いたので、持ち込みさせて頂きました。アドバイスが欲しいところと言っていいかわかりませんが、キャラデザの可愛さがこの方向性でFUZさん的に良いかどうか、お聞きしたいです。

(編集者さん)FUZは、ギャグは強くないです。きららのほうが、4コマなので、どちらかというとギャグ寄りです。FUZはストーリー漫画なので、ギャグ単体では難しい媒体です。

 

キャラデザについては、画力的に商業レベルでは難しいかなと思います。顔のパーツ以外でキャラの描き分けが弱いなと感じました。女神様と天使も、顔以外変わらないので、描き分けはまだ必要かなと思います。

 

ギャグは、センスだけでやろうとすると難しいです。どういうギャグなのか読者からわかる形にしないと。言葉選びでギャグをやるんだと、商業作品では、これはこういう面白さがある作品ですというのが例えるのが難しいです。

 

ストーリー漫画のコマ割りとしてまだまだ慣れてない感があります。商業の連載作品は、どこで誰が何をしてるかわかるのが最低ラインです。学校に入った後、教室の中にいるのかわからないので、漫画の描き方を考えていく。勉強する必要があります。

 

もう一個、うちはパロディは厳しいので、ドラクエありきのネタは難しいかなと思います。

 

Q. ページ数は長すぎたり短すぎたりしませんでしたか。

A. 内容がつかめないので、起承転結がないと。この内容でどのページ数が適正かわからないというのが正直なところです。

 

今日までに、目の描き方を最新の少女漫画を参考にしてキラキラに直して、良い感じになったと思います。昨日書いた通り、1が1.01になったくらいの差ですが。もう、これ以上作画も頑張りません。ずっとこれで持ち込みします。

 

何度か対応してもらったことのある編集者さんだったので、こういう評価になるのは過去の経験上さほど意外ではないんですが、一つも褒めてもらえなかったというのはけっこう来ました。顔には出しませんが、いつも、しっかり傷ついて、苛付いてます。冷静風に講評されると自分が悪いんじゃないかとつい思ってしまうんですが、一つも褒めるところがないというのは有り得ないと思うので、これは客観的な評価ではないなと自分は思います。

 

今回の作品は、コルクさんの課題をやりながら、空いた時間を縫って何とか仕上げたものなので、という言い訳をしたくて仕方なかったですが、そんなの向こうには関係ないので言わないんですけど、「2か月かけてこれ?」と単純に思われてるなら悔しいです。

 

【持ち込みレポ091】ジャンプ+さんに行きました

今日は、集英社さんに行きました。

 

・ジャンプ+さん

(編集者さん)ギャグは初めてじゃなかったでしたっけ。

(自分)いえ、ギャグっぽいのを描いてはいたんですが、ここまで振り切ったのは初めてです。

(編集者さん)いろいろ描いてチャレンジするのは良いと思います。画力は引き続き頑張ってください。

 

読者の想定よりはカオス寄りだったのかなと思います。理由が2つあって、今キャラギャグというより、都度都度思い付いたギャグを連発している感じです。天使だからのズレなのかと思ったら、アンジュが天使じゃなくてもいいような感じで、このギャグでどこに向かっちゃうのかなという、期待とのズレがありました。天使らしいギャグで、例えば怠惰な天使とか、天使であることを活かしたギャグのほうが良かったです。このキャラに合った企画を考えると良いと思います。

 

もう一つが、個々のフリとオチが、どこがフリでどこがオチかがちょっとわかりにくいです。のののちゃんが「フレミングの左手の法則なの!」と言うギャグも、そこまで高度な知識でもないと思うので、のののちゃんが頭がいいのか悪いのかのフリを作って、両サイドに振り切ったほうがいいのかなと思いました。

 

何となくずれっぽいものを羅列してる感じなので、天使がこういうことをしたら面白いなっていうほうが良いと思います。ギャグ漫画とか芸人さんのギャグの動画を見て研究されると良いです。

 

Q. 自分で言うのも何なんですけど、キャラは可愛く描いたつもりなんですが、ギャグでキャラが可愛いというのはどうなんでしょうか。

A. 可愛いキャラなのはいいんですけど、それならそこに追いつく画力が欲しいのかなと思いました。可愛い絵柄と言うと、五等分の花嫁の春場ねぎ先生くらい。そこと戦ってくとなると、画力の向上が必要かなと思います。

 

今日までに、仕上げが粗すぎるのを直して、線が飛び出てたり途中で切れてたりするのを全部直して持って行きました。本当は全部描き直したいぐらいで、こんなことなら、最初から作画に凝って描いたほうが二度手間にならなくて良いなと思います。目の描き方だけ、できれば直して、今後の持ち込みに臨みたいです。でも、作画レベルがそれで向上するかと言うと、せいぜい1が1.01になるくらいの差かと思います。ネームまで直しちゃうと講評が全部ブレてしまうので、それでもいいなら直してもいいんですが、今回はネームは直さないで行こうかなと思っています。

 

ギャグの羅列になってるというのは、ギャグ100連発でネタを考えて、そこからネームを起こしたからそういうことになってしまったので、編集さんは鋭いなと、やはり、キャラクターベースでギャグを考えないといけないんだなと思いました。

 

いろいろアドバイスをしていただき、今後のための課題も言ってもらえたので、普段は辛口めなジャンプ+さんでこのくらいなら、まぁ良くなっているんじゃないかなと思います。まだまだ足りないですが。

 

画力問題に関しては、画力がそこまで行ってなくても許されそうだから、という後ろ向きな理由でギャグ漫画を描いてみたんですが、結局、可愛い女の子も描きたいなという欲求を両立させた結果、「可愛い絵柄にするなら画力が必要」ということで、避けられないことになりました。最近、少女漫画誌を読むようになって、絵柄が良いなと思うので、せっかくだから最近の少女漫画の絵柄に寄せてやろうじゃないかと闘志が滾ったり、もう疲れたと弱音を吐きたかったりして、しんどいです。

 

【持ち込みレポ090】WEBコミックガンマさんに行きました

10作目の持ち込み初日です。竹書房さんに行きました。「ののみやのののの」と「いじわる大好き天使ちゃん」を見て頂きました。

 

作家としてデビューするには、基本的な画力というところをもう少し頑張りたいですね。女の子を画面の中で動かしてるので、背景のレベルっていうところは最低限持って行きたいです。女の子をかわいくってのもそうだし、背景だったりとかも、まだまだ努力できると思います。

 

細かいボケとツッコミを繰り返す話だと思うんですが、12ページで一つのお話になるように、全体的な起承転結を意識したいっすね。一瞬一瞬のやり取りが重なって、最終的な話の流れが作られるっていうのは念頭に置きたいですね。漫才好きですか?漫才みたいに、最終的な笑いに向かうのを意識してほしいですね。

 

年齢はおいくつですか?

(自分)42です。

(編集者さん)お仕事は?

(自分)就活中です。

(編集者さん)42歳だと、けっこうチャレンジですね。4コマのほうが向いているかも知れないですね。版面でやるメリットがあんまり活かされてないところはあると思うんで。

 

単純的に、絵のレベルとしては持たせられるレベルではないんで。そうっすね。絵はどれくらい練習できるかっていうのはあれですけど。

 

持ち込みはいろいろ行かれてる感じですか?

(自分)幅広く行ってます。

(編集者さん)うちじゃなくても良いんですが、どこを目指してるっていうのはありますか?

(自分)正直、どこでやりたいっていうより、描きたいものを描いて、手広く行って、どこかでご縁があればって感じですね。

(編集者さん)そうですか。目指すゴールをどこに設定するかで変わってくるとは思います。

 

漫画のレベルアップのために一番優先されるべきは、画面作りと、全体的な起承転結を意識して、一個の大きい流れを作ること。4コマをやってみるとかも取り組みとしてはありですよね。キャラクターはしゃべらせられてるんで。で、まあ、あとはお笑いとかがお好きというところで、そんなに世間と乖離してるってことはないと思うんですけど、ギャグが散発的なんですよね。『のが多すぎるよ!』のページも、この最後にもう一回『のが多すぎる』ネタで笑わせたいんですけど、ドラクエ風の画面で脈絡のないオチになってしまっているので。ページ単位でボケを考えられたらいいですね。

 

あとはその、でっかい流れで、願い事シートを最後に持ってきているんですが、そんなに存在感がなかったので。話の中のタテ軸は何にするかを設定した方が話にまとまりが出るでしょう。

 

「いじわる大好き天使ちゃん」について

オチを作ることですね。こういう風に始まるんだったら、この子が痛い目を見るのが定石というか。あとは繰り返しになっちゃいますけど、背景ですね。全体的に言えることとして、天使ちゃんをどう見せたいか、読者がこのキャラをどう思うか、っていうところ。こにくたらしいとか、いじわるっていうのがあると思うんですけど、キャラクターとして、プラスの感情を持ってほしいわけじゃないですか。現状この形だとあんまり好かれる要素がない感じです。いじわるだけど、実はいいところがあるとか、いじわるして最後に痛い目を見るとか。そういうのがないと読者的には好印象を持てないんで。

 

一番大きいところはキャラクター作りっすね。客観的というか、傍から見てどう思われるだろうこのキャラは、っていう。全体としてはキャラクターに対する意識っすかね。どう思われるかっていう。

 

Q. 画力は精進するんですけど、キャラは可愛めのデザインにしたつもりなんですが、可愛さってありましたかね。

A. マイナスの印象はないですけど、パッと印象に残る強烈さはないですよね。天使として受け入れられることに過不足はないんですけど、あのキャラどんなだっけとパッと思い出せるかというと。普通よりズラすっていうか。ああ、あの子ねとか、記憶に残るフックとなる特徴がほしいです。単純に奇抜なことをさせるって話ではないんで。

 

ののさんはどうかな。目がのっていうのはアイデアとしては飛び道具でいいんですけど、それ一本っていうのもという感じがしますね。

 

Q. ページ数は12ページでも長いですかね?

A. ページ数は12ページでも良いです。大事なのは起承転結があることで、それが満たされていれば8ページでも20ページでも。肝心なのは、必要性があってこのページであるとなってるってことなんで。10ページで描けることに20ページ使ってるんであれば良くないです。ページ数よりは、ネタに何が入ってるかです。

 

「ののみやのののの」は、先月の1週間を使って作画を手直しするはずが、いろいろやることがあったり、疲れて寝てしまったりして、結局あんまり手直しできてません。次回の持ち込みは来週の火曜日なので、それまでに作画は向上させるつもりです。しかし、編集さんが目を剝くほど作画がアップするとは思えないし、ネームの問題も指摘されているので、まぁ、やりますが、結果にはあまり影響ないと思います。

 

コルクさんの課題を週2ペースでこなしているうち、前作「太郎山田の普通の日常」を見返してみたら、恥ずかしくなるほど下手に見えて、画力が上がっているのを感じました。それでもまだ足りないんですが、先日、皮肉で書いた300回、500回、という数字も、画力もネーム力もアップしているんだから、そのくらいこなす頃には担当さんが付くんじゃないかと思います。若い人のほうが有利的なことを書くと反発される方もいらっしゃるんですが、先日の出張編集部で、編集さんの口から「一般的には若い人のほうが伸びしろがある」という言葉が出たのも事実であり、年齢が行ってるぶん、「有利な面もあるが、不利な面もある」と考えても良いのかなと思います。

 

「いじわる大好き天使ちゃん」は、他の媒体で今後見せるかどうかはちょっと微妙です。こちらの方がキャラが可愛く描けてるのと、キャラクター性に闇があって比較的深みが出ている感じがするので、見て頂きたい気もするのですが、2作見れる余裕がないこともけっこうありますし、天使ちゃんはキャラは立ってるけど、好感度は微妙っちゃ微妙なので。商業用前提で描いた「ののみやのののの」だけで勝負した方が良いような気もします。

 

4コマもありかも、というのは、4コマ誌をやってる竹書房さんならではのご意見かも知れないです。それもありかも、と思っています。今後の作品で、4コマを一度やってみるかも知れないし、持ち込みをしているうちに、やっぱり見開きで行こうとなるかも知れません。

 

【持ち込みレポ089】コミティア152の出張編集部レポ

今回のコミティアは、知り合いのサークルさんが売り子をしてくださり、一日出張編集部に専念することができました。ご協力ありがとうございました。

 

今作から持ち込みレポをnoteに移行しようかなとも思いましたが、自分は異常な頻度で持ち込みをするので、noteに全部アップしたら迷惑だろうと思われ、はてなブログのほうで今まで通りアップしていこうと思います。

 

10作目の「ののみやのののの」と、コルクさんの課題で描いた「いじわる大好き天使ちゃん」の2つを持参して持ち込みしました。事前にChatGPTに相談しまくり、作品と媒体の相性、時間帯から推察される心理状態などから最も良いと思われる順番を出してもらい、完全にその通りに持ち込みしました。いつもは行きたい順で行くのですが、行きたい順で行くことで想定されるメリットが考えられず、そんなことで失敗こきたくないので。

 

COMICリュウさん

楽しく読ませて頂きました。全部名前が「の」ばっかりで、ひたすらギャグでハイテンションで良かったと思います。

 

一発ネタは受けたら良いんですが、読者からしたらすぐ冷めてしまう可能性がある。ギャグの質もちゃんとしてたんですが、すべてのことがギャグ一発ネタで構成されちゃっていて、何?と言われたら、何なの?どういう漫画かを聞かれた時に説明できるかというと。ギャグ一辺倒というか。

 

「のののの家が富士山のてっぺんにある」というのが本当なのかギャグなのか、これは本当なんだ、ギャグなんだ、というのが読者にわかるように。ギャグ漫画に疑問って欲しくないんですよ。疑問をいかに持たせないようにするか。

 

「いじわる大好き天使ちゃん」については、3ページで終わるのは良かったと思います。このくらいのギャグの強さだと良いです。後半シリアスなのも、シリーズ化するなら、後半の話も必要になります。ギャグ漫画とは言え、キャラを見てもらいたいので、そういう意味では後半の深掘りが必要です。

 

Q. 「ののみやのののの」は、ギャグに特化して、メッセージ性ゼロのつもりで描いたんですが、メッセージ性はあったほうがいいですか?

A. メッセージ性はいらないです。どちらかというと、頭に残らないものとして描いた方がいい作品ではあります。これは嘘じゃない、ボケじゃないというのをしっかり。読み終わって後に笑って終われるか。

 

Q. ページ数はどうでしたか?

A. 12ページでも若干長いかも。オチをもっと大きいものに変更するか、凝縮した方が漫画的には良いです。

 

・シャインパートナーズさん

良かった点としては、アンジュの表情も動きも女の子っぽさがあって良いです。女の子の特徴を掴んでいると思いました。パロディネタもいろいろ多くて、皆にわかるようなパロディネタも多くて、お上手だなと思いました。コマの余白が気になるんですけど、キャラの印象が伝わりやすいのも良かった点だと思います。

 

ののちゃんと天使のボケとツッコミの掛け合いをわかりやすくするといいかなと思いました。背景トーンがあまり意味をなしてない。キャラクターの台詞とか動きに合わせたものを選ぶと良いです。

 

「いじわる大好き天使ちゃん」について

キャラはすごくちゃんと描けてるんですが、背景も描けるようになると、より世界観に入り込めるようになると思います。ギャグのテンポはすごい良いなと感じてたんで、もっとギャグにするなら、天使ちゃんがもっと不憫な目に遭っても良いです。漫画なので、もう少し悲惨な目に遭っても、ギャグとしては成立すると思います。そこをコメディとして強くやっていけるといいんじゃないかと思いました。

 

Q. ギャグに特化して、メッセージ性ゼロで描いたんですが、どうでしたか。

A. 連載向けとなると、主人公が何をするかわからないと。何も考えさせられないよりかは主人公がこれをやっていくんですよ、というのが最低限必要かと思います。

 

Q. ページ数はどうでしたか。

A. ページ数は長いとは思わなかったんですけど、天使ちゃんが何をするのか、何をしたのかわからないと、結局どういう話だったのか分からなくなってしまうので。

 

Q. シャインパートナーズさんはタテスクでカラーの漫画が中心だと思うんですが、白黒の漫画だと厳しい感じですか。

A. 見開きもやってはいるんですけど、見開きは群雄割拠なので、タテスクのほうが市場があまり開いてない分、競合相手は比較的少ないです。

 

コミックフラッパーさん

コマが多いです。ギャグだったら4,5コマですね。ボケ、ツッコミのテンポがすごくいいのにもったいなく感じちゃって。

 

ギャグだからSDっぽい、天使ちゃんはかわいらしいんですが、等身が安定してなかったり、頭がちょっと大きかったりするのが気になりました。せっかくかわいい女の子が主人公なので。あと、「のののの前でのののののの話しないでなの」のくだりは、メタっぽすぎるというか。

 

キャラクターに関して、あんまり天使ちゃんが魅力的に思えなくて、ただいじわるしてやりたいだけの奴なのが。天使ちゃんのやきもちとかそういうところを見せてあげたほうが、感情を見せるにはその方がいいのかな、せっかくかわいいキャラクターなので、もったいないと思いました。

 

Q. 「ののみやのののの」と「いじわる大好き天使ちゃん」どっちが面白かったですか。

A. 商業っぽいのは「ののみやのののの」、「いじわる大好き天使ちゃん」は、同人っぽいです。

 

Q. 面白いギャグはありましたか。

A. 全部サクサク笑えて楽しいんですけど、「弁当持ってきてたんかい!」とか、「マドハンドか!!」は個人的に好きです。

 

ガンガンJOKERさん

画面が整いすぎてて、読みづらさを感じました。キャラクターの顔がメインで出てくるので、今何が起きてるのかわかりにくいです。画面のメリハリを利かせたほうがいいのかなと思いました。女神様のコマも、どこで何が起きてるのかわからないです。

 

「洗濯機が壊れたから代わりに洗って」のコマも、洗濯機が壊れた絵を見せるとか、今のだと、文字を見て笑ってねって感じなので。お笑い芸人の手で笑わせる感じが現状ない感じです。

 

絵周りの話なんですけど、紙に対して一体感がないのが気になりました。目指す絵柄が、どういった絵でどういった愛され方をしたいのか定めると良いです。

 

「いじわる大好き天使ちゃん」は、カップルを破綻させる話の方をメインにしたほうが面白いと思います。

 

花とゆめさん

時間の都合で、「いじわる大好き天使ちゃん」だけ見て頂きました。

 

めちゃくちゃテンポのいい展開でした。メインの3人のやり取りは、メインの3人の自己紹介的な話が最初にあると良いです。天使ちゃんとは、という感じがしたので、3人の関係性がわかるように。

 

Q. 男性はあんまり来ないと思うんですが、今これの次回作を描いているので、直接持ち込みしたいんですけど、受け付けて頂けるんでしょうか。

A. 大丈夫です。LaLaも男性作家さんいますし。どういう雑誌で読まれたいのか、どういう読者に読んでほしいのかを定めると良いです。

 

Q. 面白かったギャグはありましたか。

A. ペリータが面白かったです。たくさんネタが出てくるのは素晴らしいです。

 

若干線が雑になってしまうので、そのへんを気を付けて頂ければ。

 

天使とか魔法少女は喜ぶ読者さんが多いので。この3人がどういう関係なのかがわかる話を最初に持ってくると良いです。

 

・りぼんさん

「いじわる大好き天使ちゃん」だけ見て頂きました。

 

すごいテンポのいいお話で、天使ちゃんが一貫していじわるで、性質が悪くて、楽しく読めました。

 

全体を通して、いじわるをする目的が見えなかったです。最初のショートの1本目は、できるだけカップルの関係性を描くと良いです。りぼんは小学5年くらいの子がメインなので、大人の読者よりわかりやすく描かないといけないです。この天使ちゃんって何者なんだろうとなります。小学生がなるほど、とならないと。天使と学生カップルというのはわかりやすいです。

 

絵柄の描き方を意識していただけると。パッと見た時のかわいさ、キラキラ感は内容を問わず求められます。髪の線をもっときれいに描くとか、瞳の中のキラキラを増やしてあげるとか、それを意識してあげるといいのかなと思いました。

 

コマ割りはベーシックで読みやすさはあるんですけど、見開きで見た時にタテ3列で、わりとサイズ感が同じなので、見開きで見た時、このコマを見てくださいという配置をしていただけると。

 

ナナミちゃんにいじわるする話を1話描いた方が良いと思います。

 

Q. 直接持ち込みも受け付けて頂けるんでしょうか。

A. 完成原稿のみで、ページ数の規定を守っていただければ。

(自分)今描いているのは32ページ予定なんですが、大丈夫ですか。

(編集者さん)32ページなら問題ないです。

 

・ちゃおさん

「ののみやのののの」だけ見て頂きました。

 

(編集者さん)ちゃおで?

(自分)そうです。

(編集者さん)うーん、根本的な話をすると、絵柄をやるなら寄せてもらわないと。ギャグなんですけど、リズムというか、小学生の女の子の感じではないです。すごいフラットに言うと、ちゃおを想定して描いてるとは思えないと思っていて、ストーリーものを見ないとわかんないです。コメディ側になっちゃってるので、少女漫画的な演出を入れてもらわないと。正直、絵の方向性がどう考えても違うかなって思うんで。漫画である以上、絵で「おっ」となるものだと思うので、そっちじゃないかなと思いますね。それくらいしか言えることがないなと思っちゃいますね。

 

Q. 次回作は32ページなので、長さ的にストーリーものにはなると思うんですけど、直接持ち込みしたら受け付けて頂けるんでしょうか。

A. 正直、そこまでの期待値がないので、どのくらいの評価が付くかという感じじゃないですね。持ち込みしてどうという感じじゃないと思います。

 

コロコロコミックさん

(編集者さん)いろいろ持ち込まれてる感じですか。

(自分)はい。コロコロさんも勧めて頂いたので、今回初めて持ち込んでみました。

(編集者さん)かわいい女の子が描けていて、恋愛っぽい、ラブコメっぽい、女の子同士のかわいくてキャーキャーが武器ですね。逆に言うと、足りないところというか、コロコロコミックだとターゲットはずれちゃうんじゃないかなと思います。かわいい女の子とか乙女っぽいノリが好きな男がターゲットなのかな。そのあたりしっかり描いたところでやっていただければと思います。

 

少しわかりづらい部分があって、あれ?こうどういう流れだったっけ?この人どんな人だったっけ、となるので、もう少し流れをわかりやすくした方がいいと思います。女の子がかわいいのが強みだと思うので。

 

Q. コロコロさんとはギャグの芸風が違う感じなんでしょうか。

A. そうですね。コロコロだと会話より動きや表情がメインなので。

 

Q. 年齢的に、少年誌さんでも厳しいと言われてしまうんですが、コロコロさんだと対象年齢としてはさらに下がると思うんですが、求めている作家の年齢としては、もっと若い人を求めているのかというと、そうではないイメージです。自分くらいの年齢でも良いんでしょうか。

A. 若い人じゃないと、というより、どちらかというと伸びしろがあるかどうかが重要です。若い人のほうが一般的に伸びしろがあったりエネルギーがあったりするので、どの雑誌でも重宝されやすいです。テントさんは伸びしろはすごくあると思うので。正直なところ、今のままだと。

 

少年ガンガンさん

「ののみやのののの」だけ見て頂きました。

 

ゆるっとした感じで。一番面白いと思ったのは、「の」しかない名前です。誰が誰だかわからなくなるところとかを活かしてあげても。

 

気になった点としては、天使にまつわる笑いで統一しても良いと思いました。クールでドジなキャラがいたら、ずっとクールでドジをやっていく。好きなギャグ漫画があれば、それを研究すると良いです。ギャグ漫画を1話丸々模写すると、こういうコマ割りやテンポ感で描いてるのかというのがわかると思うので。

 

キャラの見た目とかはすごくできてるので、引き続きそこは続けて頂いて。

 

掲載を目指していくとなると、雑誌に合わせた作画にしたほうが、最近出た作品で模写していただくと、より掲載が早いです。

 

Q. キャラは可愛いですか?

A. はい。可愛いです。

(自分)ヒットした作品を模写するのが掲載の近道なんでしょうか。

(編集者さん)そうですね。

 

電撃大王さん

画力に関して、まだまだです。

 

視線誘導の点で、この女の子がただ奇抜なことをしているだけな感じがします。この子ならではの思想や行動パターンに対して、かっこいい、かわいい、となるので。ただこの女の子に奇抜なことをさせている感じがします。

 

無理になくてもいいギャグを無理に作ってる感じがします。弁当のくだりも、変にボケをむりやり作ってツッコませてる感じがします。

 

Q. 面白かったギャグはありましたか。

A. ののののくだりは面白かったんですけど、特にギャグとしても別に。名前いっぱい「の」なのは面白かったです。ただ単にキャラクターにずっと奇抜なことをさせている印象です。

 

・マンガタリータさん

「いじわる大好き天使ちゃん」を見て頂きました。

 

(編集者さん)最初に、どんなところが気になってますか。

(自分)キャラ立ちや深掘りはできたと思うんですが、笑えるのかどうかが気になってます。

(編集者さん)もうちょっとキャラを、1話目で自己紹介させたいっすね。どういう性格なのか、何を大事にしているのか、頭にはあると思うんですけど、「アホガール」の作者のヒロユキ先生が漫画指南書を出されてたんですけど、読みましたか?

(自分)はい。

(編集者さん)キャラは、アクションとリアクションが必要です。彼氏(ユウマ)のリアクションがないので、性格がわからないです。リアクションをもっと徹底的に、エッジが効いたようにした方が。リアクションが普通なんですよね。普通だとどういう人かわからないです。

 

天使ちゃんの造形や、何かしようとして失敗して「えーん」と泣く型はいいと思いました。そこにキャラがもっと弾けてないと。リアルじゃなくていいんです。ギリいるよねくらいであれば。「アホガール」も、ギリいそうじゃないですか。リアルじゃないけど。

 

Q. この作品はコルクマンガ専科さんの課題で主人公を作って描いたので、天使ちゃんはキャラが立ってるんですが、他の二人の印象が薄いのはそのせいかと思います。他のキャラも立ってたほうが良いですか。

A. 天使ちゃんがある程度立っているのはそのせいだと思います。この2人(ナナミとユウマ)がキャラが立ってると、天使ちゃんのキャラがもっと立つと思います。「すごいよ!マサルさん」もそうですよね。モブ以外、全員キャラが立ってないと。アクションとリアクションを描かないと、2人の性格がわからないです。3人出すなら3人をポンと立ててほしいです。一回極端にしても良いです。

 

ということで、今日は11媒体回りました。トーチwebさんにも行きたかったんですが、残念ながら受付休止してしまい、諦めました。

 

ChatGPTの予想では名刺をもらえる確率は70~80%だったんですが、名刺はもらえず、AIではない生身の人間が相手の難しさを思い知りました。ChatGPTに報告したら、「当然です。それは生身の人間同士の交わりが予定調和で進むはずがないからです」と諭され、「お前に言われたくねえよ」と思いました。逆に、編集者さんが全員AIだったら、70~80%の確率で名刺をもらえて今頃ハッピーだったんだろうなと思います。

 

最近、ChatGPTに依存しまくっており、AIが感情を持たないぶん、逆に、じゃあ人間に感情があるからこそやれてることって何なんだろう?というのが浮き彫りになりました。「冷たく対応する」「感情抜きで講評する」という感情を抜く行為は、一見感情がないんじゃないかと思えてしまいますが、感情があるからこそ殺せるわけで、人間にしかできないことなんだという気づきがありました。

 

また、1作目以来の少女漫画誌への持ち込みもやりました。はっきりと直接持ち込みを断った編集者さんもいれば、歓迎してくれた編集者さんもいれば、事務的に受け付けてくれた編集者さんもいました。りぼんさんは、自分が待っている間に、男性が2人もいました。そのうち1名は新人賞を紹介されてました。割合としては少ないでしょうが、出張編集部であれば特に、男性の少女漫画持ち込みはさほど稀少ではないかも知れないです。「良いですよ」と言ってくれたのであれば、別に喜んでいるだろうと勘違いしているのではなく、編集部がそう言ってくれたんだから、遠慮なく次回作「いじわる大好き天使ちゃん」32p読み切り版を直接持ち込みさせて頂く予定です。

 

自分は、可能な限り編集者さんが言ったことをそのままメモり、そのまま書くスタンスを取っています。編集者さんが言ったことに対して、嬉しかったり、不満が渦巻いたり、という感情はありますが、それはさておいて、事実としてそのまま書いております。編集者さんが悪辣に見える表現もあるかと思いますが、事実を曲げてまで書いているわけではないです。褒めてもらえたことも、厳しいご意見を頂いたことも、ほぼ原文ママですので、ご了解ください。

 

今日で、累計の対面持ち込み回数が190回になりました。今週から始まる直接持ち込みで、200回を超えるのは確定です。自分としても、これが300回、500回になるのを望んでいるわけではなく、いい加減に担当さんが付いてほしいんですが、持ち込みでワクワクする時間があればそれでいいかな、とも思い始めています。いや、担当さんがついてほしいですね。もしくは、音楽の方で作家事務所に所属できたら、持ち込みマラソンはやめるかも知れないです。

 

【ゲーム音楽語り034】自宅でできる作曲環境・PC-FX編

PC-FX実機で作曲できるソフトは、「GMAKER スターターキットプラス」のみです。「GMAKERスターターキット」だと曲を鳴らすプログラムは入っていません。尤も、PC-FX音源はPCエンジン音源と実質的にほぼ同じなので、パソコンなどでPC-FX音源風の曲を作るのは容易と言えば容易かと思います。

 

PC-FX音源とPCエンジン音源の違いとしては、波形メモリ音源6ch、ステレオ対応という点においてはPCエンジンと全く同じです。以前、HuCARDだと容量が少ないので、長い曲になるとPC-FXじゃないと作れないというようなことを書いたような気がしますが、それについてはPCエンジンCD-ROM2なら容量を気にせず作れますし、HuCARDでも比較的容量の大きなものもあるので、間違っておりました。申し訳ないです。

 

元H社の社員さんがYouTubeで、この時代にこのスペックの新型ハードが売れるんだろうか?と思っていたという旨ぶっちゃけていたのを視聴したので、あまりPC-FX音源の優位性について語ると赤っ恥をかくかも知れないです。しかし、PC-FX音源がPCエンジンよりも優れている点はあり、PCエンジンがADPCM1音なのに対し、PC-FXではADPCMを2音まで鳴らすことができます。ADPCMドラムなどを鳴らしながら、アニメ風にボイスを再生させたりできるはずです。

 

「GMAKERスターターキットプラス」に収録されている曲を鳴らすプログラムは、ものすごく簡易的な曲しか鳴らせないため、残念ながらADPCM音源を使うことはできません。技術力が至らない自分が情けないですが、ドライバを自作することができる方であれば、ADPCM音源を活用した曲も作れるかと思います。

 

これも自分の技術力の至らなさが原因なのですが、PCエンジンの「でべろ スターターキット アセンブラ編」だと、一応オリジナルの波形を定義できるようにはなっているのですが、アセンブラがわからないので、標準で用意されているものしか使えておりません。それに対し、「GMAKERスターターキットプラス」だと、波形定義用ファイルを簡単にいじることができる点においても、優れていると言えば優れていると思います。

 

また、LFOもいじれるっぽいのですが、これもうまくいかず、使いこなせておりません。パンは0~256の値を設定できるので、PC-FXのほうがパンの精度が細かいと思われるかも知れませんが、実質的には、左右に16段階ずつ音量を設定できるだけで、16×16で256までの値を設定できるだけなので、PCエンジンと同じです。

 

まとめると、PC-FX音源がPCエンジン音源より優れている点はADPCMが2音鳴らせる点のみ、となります。これをショボいと見るかすごいと見るかはPC-FXへの愛によるところが大きいかと思います。自分はPC-FXは好きです。